2025年02月03日

読書記録 やじま『くまちゃん、本屋で働く。』

インターネットのおかげで、無料でいろいろな本を読めるようになりました(インターネット接続のための費用はかかるけれども)。

無料でこんなに面白いものを読めるなんて、よい時代だと思います。











くまちゃん、本名「くまの くまた」は山に住んでいるくまです。くまちゃんは本が大好きなので本屋で働きたいと思い、本屋の求人に応募して見事採用されます。

本屋の仕事は力仕事もあり接客もありとても大変そうですが、店長も同僚もいい人たちで、私もこういう職場で働いてみたかったなと思ってしまいました。

ある日お店に二人の外国人が来ます。そして、日本語でも英語でもない言語で店長に話しかけます。

そして、店長もその日本語でも英語でもない言語で返事をするのです!

これは私にとって夢みたいな状況です。

人が母語以外にもう一つ別の、世界共通の言語を覚える。そして母語が違う人と出会った時にその言語で会話する。

現在は、英語さえわかれば世界中の人と交流できると思われていて、実際にそういう面はあるのですが、英語ではだめなのです。世界中の誰にとっても母語ではない言語でなくては。

日本語が世界共通語になるというのなら、私はそれを受け入れますけど(←ずいぶん自分勝手な!)。

くまちゃんが「悲しい」という言葉を覚える場面も印象深かったです。もし私が「悲しい」という言葉を覚えなかったら、悲しいという気持ちに名前がついていることを知らなかったら、今のように頻繁に悲しい気持ちにはならないのでしょうか。それとも悲しい気持ちをかかえて、もやもやした思いの中で過ごすのでしょうか。

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posted by ごー at 06:29| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする

2024年12月10日

「うさぎ」について考える その一

エスペラントで「kuniklo」という単語を覚えました。「うさぎ」のことです。

英語ともロシア語ともポルトガル語とも似ていないなあ、語源は何なのかなと考えながらポルトガル語の辞書を見ていたら、

cunicultura


という単語がありました。これは「養兎(ようと)」という意味です。

ポルトガル語で「養兎」はなんと言うのだったか忘れてしまったら、まずエスペラントの「kuniklo」を思い出し、冒頭の「クニ」に「クルトゥーラ」をくっつければいいわけです。

しかし、今後私が「養兎」というポルトガル語を発する可能性はあまりなさそうに思えます。

エスペラントの「kuniklo」の語源は、ラテン語の「cuniculus」だそうです。そして、ポルトガル語で「うさぎ」を意味する「coelho」も、元をたどるとこの「cuniculus」に行き着くらしい。

「Coelho」という姓もあって、ブラジルの作家、Paulo Coelho(パウロ・コエーリョ)は日本でも有名です。











実は、私は一度だけうさぎの肉を食べたことがあります。

15年以上前の今頃の季節、あるお宅でパーティーをするというので私は参加しました。テーブルに並べられた料理のなかに、鶏肉と野菜の煮込みみたいなのがありました。

お皿にとって食べてみます。鳥肉のようだけれど鶏ではないようです。そこの家の人に「これはなんという鳥でしょうか?」と私は尋ねました。

「これ、うさぎなんですよ」

という答えでした。がーん、私はうさぎを食べてしまった!

ショックを受けていると、お客さんの一人が思い出話を始めました。

その人の娘さんが小さかった頃に、家でうさぎを飼うことにしたのだそうです。それを知った知り合いの人が「うさぎの飼い方」という本を娘さんにプレゼントしてくれました。

娘さんは大喜びして、さっそくその本を読み始めました。うさぎの住まいの整え方とか、どんなものを食べさせたらいいか、といったことが書かれていたようです。

そして最後の章は……「うさぎの調理法」だったそうで……。

娘さんは大泣きし、本をくれたおじさんはしばらく彼女から嫌われるはめになったとのこと。

さて、私はあの日以来、うさぎの肉は食べていません。

ポルトガルのスーパーマーケットには、毛皮をはがれてパック詰めにされたうさぎが山積みになっていたりします。たぶん、ヨーロッパの他の国でもそういう光景は見られるのではないでしょうか。ポルトガルのスーパーでは子豚の丸焼きも売られていたりします。

ああいうのを見て、おいしそうと思える人は食べればいいと思います。私はそうは思えなかったので、うさぎはもちろん、子豚の肉も食べず、それまで食べていた豚肉や牛肉も少しづつ食べる量を減らし、哺乳類の肉をほとんど食べなくなって四年以上たちました。「ほとんど」というのは、外食で坦々麺を食べてしまうことがあるので……(←意志が弱い)。

では鶏や魚はどうなのかといえば、これらもなるべく食べないようにしていますが、月に一回くらいは食べてしまいます……。

話がそれてしまいましたが、つまり私はこの先うさぎを食べることはありません、ということが言いたかったわけです。

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posted by ごー at 22:25| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする

2024年11月24日

黄金郷、銀の国

ポルトガル語を勉強してよかったと思うことの一つは、いくつかの音楽用語について、確かにそういうものだと実感できるようになったことです。

フォルテ、フォルテッシモ、クレッシェンド、アンダンテ……。

「フォルテ」は「強く」、「クレッシェンド」は「だんだん強く」などと覚えてはいましたが、ポルトガル語を勉強しはじめてからは、それらが確かにそうであると実感できるようになったと言ったらいいのでしょうか。説明が難しいのですが……。

まあ、音楽用語を覚えたければイタリア語を勉強した方がいいのですけどね。

ロシア語を勉強してよかったのは、「ボリシェビキ」と「メンシェビキ」のどちらが「多数派」でどちらが「少数派」であるかを間違えなくなったことです(←えっ、それだけ?)。

南米にあるとされた伝説の土地「エルドラード(El Dorado)」。「黄金郷」と訳されたりもしますが、これはポルトガル語では「O Dourado」で、確かに「金(黄金)色の」という言葉が使われています。

いや、この言葉を真に理解したければ、スペイン語(カスティーリャ語)を勉強したほうがいいのです。

ロシアとウクライナには「Eldorado」という家電のチェーン店があるようです。電気製品のお店って、まるで黄金郷のように夢がありますね(←と思っているのは私だけではないはず)。

エスペラントはヨーロッパのさまざまな言語から語彙を取り入れているので、あっ、これはポルトガル語と同じ、こっちはロシア語と同じ、これは英語と同じ……といった具合に見つけ出していくのも、私にとっては楽しみの一つです。

ある時、エスペラントの文章を読んでいて「arĝento」という言葉に出会いました。辞書で見てみると「銀」という意味でした。

英語の「silver」にも、ロシア語の「серебро」にも、ポルトガル語の「prata」にも似ていないんだなあ、これは何語から来ているのだろう?

その時、私は、はっとしたのです。あの南米の国は?

「アルゼンチン」

アルゼンチンの国名は「銀」を表すラテン語の言葉から作られたのだそうです。「銀」と関係ある国名なんですね。

というわけで、エスペラントで「銀」は何というのかを思い出せなかったら、私は「アルゼンチン」のことを思い出せばいいわけです。






↑アルゼンチンについてはほとんど何も知らない私ですが、アルゼンチン出身のアストル・ピアソラのこのCDは何度聞いても飽きません。心がきゅーっとなったあとに解放されるというか、希望が見えるというか、そんな感じがします。

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posted by ごー at 05:54| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする