2025年03月13日

読書記録 Paulo Sérgio Viana『Dek du rakontoj』

パウロ・セルジオ・ヴィアーナはブラジルの医師でエスペランティストです。

Blog do Paulo
https://blogdopaulosergioviana.blogspot.com/

この人の短編集が無料で読めるというので、読んでみました。

Nova senpaga libro: Dek du rakontoj de Paulo Sérgio Viana
https://sezonoj.ru/2023/02/viana-7/
https://esperanto-ondo.ru/Libroj/Libroj.php

現実的な話もあり、半分夢のような話もあり。

私は「La tereno」(職を失った家族持ちの男が、生きる道を切り開いていく話)と「Florada」(朝目覚めたら飼い犬が死んでいた話)が印象に残りました。

この短編集に収録されている「Du ringoj」「Du nomoj」「Kurba」「Mi ne havas horloĝon」の、著者自身による朗読を聞くことができます。↓

https://verkoj.com/verkistoj/paulo-sergio-viana/

Sten Johanssonによる書評
http://www.literaturo.esperanto.net/novel/novlibr/12rakontrec.html

著者はブラジルの文学作品をエスペラントに訳すということもしていて、私が以前読んだMachado de Assisの『Memórias Póstumas de Brás Cubas』(過去記事「読書記録 Joaquim Machado de Assis『Memórias Póstumas de Brás Cubas』」
https://kotobanobenkyo.seesaa.net/article/498778910.html)もエスペラントに訳しています。エスペラントの題名は『Postmortaj rememoroj de Brás Cubas』。

エリザ・オジェシュコヴァの『マルタ』をロシア語訳とエスペラント訳で読んだ時に(過去記事「読書記録 Eliza Orzeszkowa『Marta』(https://kotobanobenkyo.seesaa.net/article/508259598.html)、ロシア語だけで読むとよくわからない、あるいはエスペラントだけで読むとよくわからないものも、二つあわせて読んだらわかるようになることもある、ということを私は学んだのでしたが、ポルトガル語だけで読んであまりよく理解できなかった『Memórias Póstumas de Brás Cubas』も、エスペラント訳と一緒に読んだら理解できるようになるかもしれません。でも、のろまな私のことですので、一生かけても読み終わらなさそうです。

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posted by ごー at 19:07| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする

2025年02月13日

読書記録 Mikaelo Bronŝtejn『Pri Dinjo, Diko kaj aliaj estaĵoj』

卵が三つありまして、そのうちの一つから翼竜が生まれ、残りの二つからはわにのような頭をした宇宙人が出てきます。この宇宙人が題名になっているDinjoとDikoなのです。

本文59ページの小さい本です。『Mamutido Miĉjo』の続編ということですが、Mamutido Miĉjo(マンモスの子、ミーチョ)はちょっとしか登場しません。

10章に分かれていて、各章でエスペラントの特徴を学べるようになっています。

おそらく初心者向けなのですが、私には少し難しかったのです。そしてこれを朗読で聞いた時に、私は理解できるのだろうかと考えると、まったく聞き取れる自信がありません。まだまだ訓練が必要です。

著者がロシア語話者だからか、言葉の選び方や使い方に、ロシア語を思わせるところがありました。同様に、ブラジル人が書いたエスペラントを読むと、この言葉選びはブラジルっぽいと思うこともあります。日本人が書くエスペラントにも日本人っぽさというものがあるのでしょうか。

話は変わり……。

私は日本エスペラント協会の会誌『La Revuo Orienta』を読んでいます。2025年2月号の表紙が2代目引田天功、プリンセス天功さんです。インタビューが掲載されていますが、この世のこととは思えないお話ばかりです。

私が子供の頃にすでにお姉さんだったので、私よりは年上だと思っていましたが、写真で見ると私よりだいぶ若いように見えます。どうなっているのだ?

↓引田天功さんのことが話題になっていました。埋蔵金!!

【埋蔵金伝説】引田天功は埋蔵金をどこへ埋めた?



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posted by ごー at 03:46| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする

2025年02月03日

読書記録 やじま『くまちゃん、本屋で働く。』

インターネットのおかげで、無料でいろいろな本を読めるようになりました(インターネット接続のための費用はかかるけれども)。

無料でこんなに面白いものを読めるなんて、よい時代だと思います。











くまちゃん、本名「くまの くまた」は山に住んでいるくまです。くまちゃんは本が大好きなので本屋で働きたいと思い、本屋の求人に応募して見事採用されます。

本屋の仕事は力仕事もあり接客もありとても大変そうですが、店長も同僚もいい人たちで、私もこういう職場で働いてみたかったなと思ってしまいました。

ある日お店に二人の外国人が来ます。そして、日本語でも英語でもない言語で店長に話しかけます。

そして、店長もその日本語でも英語でもない言語で返事をするのです!

これは私にとって夢みたいな状況です。

人が母語以外にもう一つ別の、世界共通の言語を覚える。そして母語が違う人と出会った時にその言語で会話する。

現在は、英語さえわかれば世界中の人と交流できると思われていて、実際にそういう面はあるのですが、英語ではだめなのです。世界中の誰にとっても母語ではない言語でなくては。

日本語が世界共通語になるというのなら、私はそれを受け入れますけど(←ずいぶん自分勝手な!)。

くまちゃんが「悲しい」という言葉を覚える場面も印象深かったです。もし私が「悲しい」という言葉を覚えなかったら、悲しいという気持ちに名前がついていることを知らなかったら、今のように頻繁に悲しい気持ちにはならないのでしょうか。それとも悲しい気持ちをかかえて、もやもやした思いの中で過ごすのでしょうか。

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posted by ごー at 06:29| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする