2019年11月29日

冬眠

 急に寒くなった。ついこのあいだまで、長袖シャツにパーカーで外に出られたのに、今はもう綿入りコートを着ている。上着というのかジャケットというのか合い着というのか、そういうものの出番がほとんどない。朝は布団の中から出たくない。



 布団の中で暮らしたいし、いっそのこと冬眠したいくらいだ。人間にも冬眠の期間があったほうが、地球にとってはよいだろうと思うのに、人間は冬眠しない。

「人間は冬眠できるのでしょうか?」という問いに、二人の専門家が答えている。
"Может ли человек на зиму впасть в спячку?"
https://www.the-village.ru/village/city/asking-question/225505-mozhet-li-chelovek-na-zimu-vpadat-v-spyachku

 「冬眠」は英語では「hibernation(ハイバネイション)」、ポルトガル語では「hibernação(イベルナサオン)」、ロシア語では「спячка(スピャーチカ)」。「スピャーチカ」って、すぴーすぴーという寝息が聞こえてきそうでかわいいなあ。ちなみに「すぴー」は「спи」で、спатьのтыに対する命令形で、「眠りなさい」の意味。

 「hibernation」と同じ「гибернация」という言葉もあるけど、これは「спячка」より専門用語っぽい感じなのかな?

 冬はビーズクッションが暖かくてよい。うちにあるのはもっと小さいのだけど、これくらい大きかったら快適に冬眠できるかな? 冬眠したい。






 夏は暑くて命の危険を感じるし、冬は寒くて生きるのがつらい。子供の頃は夏の暑さも冬の寒さもそんなに感じなかった。体操服は一年中半袖だったし。こんなに生きるのがつらいのは、私が年寄りになったせいなのかな?

↓これを見て、夏の暑さを思い出したら、寒さが吹き飛ぶかな?



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2019年10月21日

金太平良

ポルトガル語では木曜日のことを「quinta-feira」という。カタカナで音を表すと「キンタ・フェイラ」。「quinta-feira」と聞くと、私の頭の中にはなぜか「金太平良」という漢字が浮かぶ。だから、ポルトガル語を習い始めて間もない頃は、いつも「quinta-feira」を「金曜日」と間違えていた。

今でも私は「quinta-feira」と聞いてすぐに「木曜日」とは結び付けられない。情けない……。
 
「quinta-feira」と耳にする、あるいは目にする。頭の中に浮かぶのは「金太平良」の文字。「金」の字があるから「金曜日」?→いや、「金曜日」は「sexta-feira」のはず。→ということは「quinta-feira」は「木曜日」のことである。ここでようやく「quinta-feira」=「木曜日」と理解するのである。

「quinta-feira」が私には「金曜日」に思えてしまうのには、もう一つ理由がある。

quinta は英語で言うところの fifth 。ポルトガル語の形容詞は、形容する名詞の性に合わせるから、quinta は女性形。ロシア語の пятая なのである。пятая から連想される曜日は пятница(金曜日)。

曜日の名前のおさらい。まずは、一週間は何曜日から始まるのかという問題があるが、私は「月曜日笑ってる、げらげらげらげら笑ってる」で始まる歌を聞いたり歌ったりして育ったので、カレンダーの始まりが日曜日であっても、週の始まりは月曜日のように思っている。

この歌は『月火水木金土日のうた』で、作詞が谷川俊太郎、作曲が服部公一。


月火水木金土日の歌


この歌、「げらげらげらげら笑ってる」のあとは「お月様は気が変だ」と続くのが面白い。英語に lunatic という言葉があるから。ポルトガル語では lunático、lunática 。ロシア語の лунатический は「夢遊病(者)の」で、лунатик、 лунатичкаは「夢遊病者」。

月曜日を始まりとして、日本語、英語、ポルトガル語、ロシア語の順で並べてみる。ロシア語の語源は、コンサイス露和辞典を参考に。





月曜日 Monday segunda-feira понедельник
(Monday は「月の日」、日本語と同じ。ポルトガル語は「2番目」、ロシア語はコンサイス露和に「 〈по, неделя 日曜の次の日」と書かれている。なぜ неделя が「日曜日」なんだろう? 「週」という意味の「неделя」という言葉については、「原義は休祭日, →не, дело」とある。仕事のない日、つまり日曜日ってことか!)

火曜日 Tuesday terça-feira вторник
(ポルトガル語は「3番目」。ロシア語は「2番目」)

水曜日 Wednesday quarta-feira среда
(ポルトガル語は「4番目」。コンサイス露和には「〈教ス, →середа, ゲルマンからの借用訳か」とある。意味としては「真ん中の日」なんだろうけど、Wednesday は神様の名前だよなあ? と思っていたら、ドイツ語の水曜日は「真ん中の日」らしい)

木曜日 Thursday quinta-feira четверг
(ポルトガル語は「5番目」。ロシア語は「4番目」)

金曜日 Friday sexta-feira пятница
(ポルトガル語は「6番目」。ロシア語は「5番目」)

土曜日 Saturday sábado суббота
(コンサイス露和には「〈ギ sabbata(アラムまたはヘブライより)」とあるけど、なんだかよくわからない。英語の辞書に Sabbath という言葉があって、「安息日〈キリスト教では通例日曜日,ユダヤ教・一部のキリスト教では土曜日,イスラム教では金曜日〉」とあるから、これのことかな? 英語のSaturdayは、「ローマ神話の農耕の神サトゥルヌス」から来ているので、ポルトガル語、ロシア語とは語源が違うのか!)

日曜日 Sunday domingo воскресенье
(Sundayは太陽の日、日本語と同じ。domingo は「主の日」。воскресенье は「復活」かな?)

他の言語の知識があったら、もっといろんなことがわかるのだろうなあ。

ポルトガル語の曜日の名前に順序数詞が使われているのは、異教の神々の名前を曜日の名称としているのはよろしくないと考えたからだそうだ。とすると、ロシア語にも昔は異教の神の名を使った曜日の名称があったのかな?

曜日のことを考えていたら、ある春歌(?)を思い出してしまったのだが、お下品なのでそれについては書かない。

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2019年10月19日

月の名前

 昔、日本語を勉強中のブラジル人から「日本語の月の名前は覚えやすくていいですね」と言われたことがある。

 「そうかな? どうしてそう思うの?」と訊くと、たとえば「12月は12番目の月で、日本語ではそのままの名前ですが、ポルトガル語の12月には『10』という言葉が入っています」との返事だった。

 そしてよくよく見てみると、ポルトガル語の12月は「dezembro」(ちなみに、文頭にあるのでなければ、ブラジルでは月の名前は小文字で始まる。ポルトガルでは文中にあっても最初の文字は大文字で、Dezembroと書く)。確かに「10」である「dez」が入っている。

 中学生の頃の英語の授業で、「古代ローマのシーザーが自分の名前を月の名前にしたいと思い、7月に自分の名前をつけた。その結果、月の名前がずれた。つまり本来の7月が9月、8月が10月、9月が11月、10月が12月となってしまった」と習った記憶がある。中学生の頃はなんだかよくわからなかったのだが、その意味がようやく理解できたのだった。そして、八月も皇帝関連の名前。

 月の名前のおさらい。日本語、英語、ポルトガル語、ロシア語の順で並べてみる。

1月 January janeiro январь

2月 February  fevereiro февраль
(Feに続く音が英語では「B」だけど、ポルトガル語とロシア語では「V」になる。最後の音がロシア語だけ「L」が使われている)

3月 March março март

4月 April abril апрель
(Аのあとの音がポルトガル語では「B」になっている)

5月 May maio май

6月 June junho июнь

7月 July julho июль
(JuneとJulyを聞き間違えることはないのだけど、junhoとjulho、июньとиюльは間違えることがある。難しい!)

8月 August agosto август

9月 September setembro сентябрь
(ここから「7」という数字が登場する。ポルトガル語の「sete」)

10月 October outubro октябрь
(「8」。ポルトガル語の「oito」。蛸がoctopusなのは八本足だから。ロシア語の蛸осьминогも「八本足」。ポルトガル語の蛸polvoはラテン語のpolypus、さらにたどると古代ギリシャ語の「たくさんの足」を意味する言葉が語源なんだとか。ポルトガル語の「秋」を意味する「outono」が、私にはoutubroに似ているように見えていつもこんがらかるのだけど、語源は全然違うみたい)

11月 November novembro ноябрь(「9」。ポルトガル語の「nove」)
12月 December dezembro декабрь(「10」。ポルトガル語の「dez」)

 1月から6月の語源は、ローマ神話からだったりしてこちらも興味深い。語源が書かれている辞書もある。




 暦って毎日当たり前のように使っているけど、そもそも誰が考え出したのだろう。

日本や世界の暦の始まり(起源)を知りたい。1月1日が1年の始めの日と誰が最初に決めたのかを知りたい。(レファレンス協同データベース)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000114114

質問3-7)1月1日はどうやって決まったの? | 国立天文台(NAOJ)
https://www.nao.ac.jp/faq/a0307.html

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