2021年01月18日

ロボットとかタブレットとか

ポルトガル語ではロボットのことを「robô」と言うらしいのである。

「ロボット」って、カレル・チャペックが作った言葉のはず。英語では「robot」だし、ロシア語では「робот」だ。なぜポルトガル語では「robô」なの? 最後の「t」はどこへ行ってしまったの?

robô (Michaelis On-line)
https://michaelis.uol.com.br/moderno-portugues/busca/portugues-brasileiro/robo

「ETIMOLOGIA
tcheco robot, via fr robot.

とあるので、フランス語の「robot」は語末の「t」を発音しなくて、それをそのまま文字にしたという感じか。

新しい事物の名前が、どのように決まっていくかというのは興味深い。

たとえば、タブレット型端末。英語だと「tablet」で、他の言語でもそれと同じか似たような言葉を使っている場合が多いと思われるのだが(←面倒くさいので調べない)、ロシア語ではなぜか「планшет」。フランス語の「planchette」の音を写したもの。

研究社露和辞典には「планшет」の訳語として、次のように書かれている。

1〘測〙測量図製図板,測量平板.
2 測量図.
3 (表側が透けている)地図入れ.

英和辞書で「planchette」を引いたら、「自動書記[こっくり]板」とあった。外国のこっくりさんをやってみたいなあ。

2015年の議論ですが、
Topic: Планшет(ник)/таблетка(Лингвофорум)
https://lingvoforum.net/index.php?PHPSESSID=qu04bgquoe1ou23m9kpqkri2q7&topic=79389.0
「планшетникと言っていたこともある」とか「таблеткаを聞いたことがある」と書いている人もいるけど、планшетの人が多いみたいだ。タブレット型端末が出始めた頃は「планшет」とはっきり決まってはいなかったのかな?

他に、昔はなくて今はあるものとして、「スマートウォッチ」があるが、これは「смарт-часы」だったり「умные часы」だったりする。「умные часы」という名前だと、とても賢くて頼りになりそうだ。

なぜ、ロシアでは「планшет」になったかというと、「таблет」や「таблетка」では「錠剤」と混同されるからだと思われます。たぶん。

「tablet」は英語でも「錠剤」の意味があるけど、ある種の板状のものも「tablet」。ロシア語である種の板状のものを指す「табличка」「табло」という言葉があるが、「таблет」と「таблетка」は「錠剤」。「таблет」は辞書には「(旧)」とあるので、今は使わないのかな?



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2020年11月10日

『フォーエバー〜人生の意味』






アマゾンのプライムビデオで鑑賞。中年の夫婦、オスカーとジューンの物語。

オスカーとジューンは仲のよい夫婦で、毎日、毎年、ほぼ同じような暮らしを送っていた。ある時、休暇をいつもの湖畔の別荘で過ごすのではなく、スキーに行こうとジューンが言い出す。オスカーは同意して、二人でスキー場に向かう。ところが、このスキー場で、取り返しのつかない大変なことが起こってしまうのだった……。

アマゾンオリジナルのドラマを見るのは初めてだったが、なかなか面白かった。第一話でジューンの語る思いが、私の抱えているものそのものだった。

まったくおとぎ話のような世界なのだが、こういう暮らしも悪くないなあ。オスカーは穏やかで優しいし。私は欲張りなので、永遠に平和な生活を望んでいる。誰もいなくならなくて、誰も年をとらない世界。ジューンのように、変化がほしいとは私は思わない。

このビデオを見て面白いと思ったのが、字幕が27種類、吹き替え音声が9種類あるということ。スペイン語は字幕、吹き替えともに、ラテンアメリカ版とスペイン版があり、ポルトガル語の字幕も、ブラジル版、ポルトガル版の二種類がある。

私の母語は日本語で、英語、ロシア語、ポルトガル語に興味がある。英語音声、英語字幕で通して見たけれど、これは日本語ではどう言うのかな、ロシア語ではどうかな、ポルトガル語ではどうなるかな、と思った時に、すぐ切り替えて見返すことができる。英語音声と英語字幕は一致しているけど、ポルトガル語音声と字幕は一致していない。日本語もポルトガル語と同様。字数の関係かな?

科学技術とインターネットの発達のおかげで、外国語学習の教材には困らない時代になった。こういうのを生かさない手はない。でも、時々考えてしまう。私の外国語学習の目的は? 外国語学習にばかり時間と労力を使っていて、そのわりには何も達成できていない私の人生の意味は?

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ラベル:映画 多言語

2020年04月13日

ゆであがった麺のお湯を切る道具

ゆであがった麺のお湯を切る道具。あれは何という名前? 「ざる」漢字では「笊」でいいのかな?

ロシア語では何というのだったか。確か「Доширак」(ロシアで売られている、韓国の会社のインスタントラーメンの銘柄)に似ていた。

辞書で確認すると、「дуршлаг」だった。「у」と「р」の位置を入れ替えて「друшлаг」と言う人もいるけど、ドイツ語の「Durchschlag」から来た外来語であるということを考えると、「дуршлаг」の方が正統派(?)。しかし、結局のところ話が通じればどちらでもよいのである。

「дуршлаг」の日本語訳は、研究社露和辞典では「(料理用)水こし、こし器;網じゃくし」、コンサイス露和辞典では「調理用すり潰し・こし器」となっている。「ざる」ではないのか。

英語では何というのだったかな?

もう何年も前のことになるが、当時(今もだけど)、どこに出かけるでもなく誰に会うわけでもなく、ずっと家にいる生活だったので、何か外に出る用事を作らないといけないと思い、某駅前留学に行くことにした。最初の授業は「台所にあるものの名前を覚えましょう」というもので、そこで「麺のお湯を切る道具」の名前も教えてもらったのだった。先生はドイツ系の金髪女性だった。駅前の日当たりのよい部屋だった。

……という状況はよく覚えているのに、肝心の道具の名前が出てこない。

プログレッシブ和英中辞典で「ざる」の項を見ると、「〔台所道具〕a (bamboo) colander」とあった。これだ、「colander」だ!

そしてジーニアスで「colander」のところを見ると、日本語訳は「(料理用の)水切りボール」となっていた。

結局、あの道具は、日本語では何というのだろう? 「ざる」? 「こし器」? 「水切りボール」?

ポルトガル語では「passador」あるいは「escorredor」というらしい。






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