2023年11月29日

KAN『愛は勝つ』

不安で仕方ない時、どこからか聞こえてきます。正確に言うと、私の頭の中で響きます。

「心配ないからね」


実際には本当に心配しなければいけなくて、どうしようもないこともあったりするのですが、「心配ないからね」の言葉で気持ちがやわらぐこともあります。

AI WA KATSU (O Amor Vencerá)



これは2020年の疫病流行の時に、人々を励ますために企画された動画だそうです。選ばれた歌はKANさんの『愛は勝つ』。

カルロス・トシキさんも参加されています。懐かしいです。

この曲が発売されたのは1990年だそうで、もう30年以上前のことです。いつのまにそんなに時間がたってしまったのでしょうか。私はつい昨日のことのように思い出せるのですが……。

この歌は今でも多くの人に愛されて、多くの人を励まして、ブラジルでも歌われているなんて素敵です!

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posted by ごー at 11:39| Comment(0) | ポルトガル語 | 更新情報をチェックする

2023年10月10日

Goscinny e Sempé『Eu Sou o Maior』

これはフランスの本『プチ・ニコラ』(Le Petit Nicolas)シリーズのポルトガル語訳です。「O Regresso do Menino Nicolau Volume II」とありますので、この前にも一冊あるのです。今から十年以上前に7.50ユーロで購入しました。

meninonicolau.jpeg

作者のRené Goscinny(1929-1977)の死後に、未発表の原稿を集めて本にしたのが「O Regresso do Menino Nicolau」です。

この本は5章に分かれていて、それぞれの章に8つのお話、合計で40話収録されています。訳者はMiguel Rodrigues。

どのお話もかわいいのですが、Jean-Jacques Sempé(1932-2022)の挿絵も最高にかわいいです。絵を眺めているだけでも、楽しい気持ちになってきます。

内容はというと……。

舞台は1950年代のフランス。少年ニコラウ(フランス語では「ニコラ」)が自分の周囲の出来事を語ります。学校のこと、家のこと、近所の人のこと、旅行に行った時のこと、等々。

ニコラウは小学校低学年くらいの年齢だと思われますが、男子校に通っています。この頃のフランスは男女別学が普通なんでしょうか? 学校では同級生となぐりあいのけんかをしたり、家では両親がけんかしてお母さんが泣き出したり、ニコラウもそれを見て泣き出したり、いつでも平和で静かな生活というわけではないのですが、それもまたいい。幸せな子供時代です。

大人が「子供はこうあれ」という理想を押し付けるのではなく、本当の子供の日記みたいな雰囲気のお話です。自分の子供の頃のことを思い出して、泣きたいほど懐かしい気持ちになりました。

以前このシリーズの別の本をブラジルのポルトガル語で読んだことがあるのですが、使われている言葉や友達の名前がちょっと違っているのも、私にとっては興味深いところです。ブラジル版は手放してしまったので、現在手元にないのが残念です。






ブラジルとポルトガルでどんな違いがあるかと言いますと、たとえば……

ブラジル版では友達同士でも「Você」で呼び合いますが、ポルトガル版では「Tu」です。

ブラジル版では「legal」や「super」という言葉をよく見かけましたが、ポルトガル版では「fixe」それから「bestial」「bestialmente」という言葉がよく出てきます。

「legal」と「fixe」は英語の「cool」に相当するものですが(「涼しい」の意味ではない方)、これは日本語ではなんと言いますか? 「かっこいい」? 「すごい」?

ニコラウの友達で、いつも何かを食べている子がいるのですが、その子の名前がブラジル版では「Alceu」、ポルトガル版では「Alceste」となっていました。

ニコラウは、お母さん、お父さんのことをポルトガル版では「mamã」「papá」、ブラジル版では「mamãe」「papai」と呼んでいます。

こういった違いはあるにせよ、面白さに変わりはありません。しかし、私にはブラジル版の方が読みやすかったような記憶があります。ポルトガル版では「Tu」が使われているため、動詞の変化が増えるからかもしれません。

フランス語で読めたら、もっと楽しいのだろうなあ……。

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posted by ごー at 04:01| Comment(0) | ポルトガル語 | 更新情報をチェックする

2023年10月05日

「字幕」、より正確に言うと「翻訳」は信用できないこともある

Duolingoのデイリーリフレッシュを楽しんでいたのですが、昨日くらいからなくなってしまいました。なぜ……。

ポルトガルにはウクライナから出稼ぎに来ている人が多くいます。ポルトガルの公園の中に石碑を建てるくらいには、数多く居住しているのだと思われます。

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(2016年4月撮影)

ポルトガルで、ウクライナ人、ロシア人をめぐる事件があったりしたのですが、あまりよい話ではないのでここでは書かないことにします。

ポルトガルのYouTuberたちが今年の夏、ウクライナのリヴィウに行ったという動画があったので、見てみました。

ポルトガル語では「ウクライナ」のことを「Ucrânia(ウクニア)」と言うのです(「ウクラーニア」というふうにも聞こえます)。アクセントの位置が違ってしまっているのはまあいいとして(日本でも多くの人が「ウクライナ」と言っているかと思います。とはいえ、ポルトガル語は強弱アクセントであり、日本語の高低アクセントとは違うのですが)、なぜ「i」と「n」の順番が逆になっているのかは謎です。

「Visitámos um País em Guerra: Ucrânia」



彼らは街の人たちの話をきいたりするのですが、そこで、あれ?と思う場面がありました。

あるウクライナ人の発言にポルトガル語の字幕がついているのですが、言っていることと字幕の内容がまったく違うのです。正反対とも言えるくらいの違いです。

字幕を作った人は、この人が英語でしゃべったのだと思い込んでしまい、こういう間違いが起こったのだと思われます。あるいは私の耳が悪くて、実際には英語で話しているのか?(自信なくなってきた……)

自分の知っている言語だったら、ここはこういうふうに訳せるのか、とか、ここは間違っているんじゃないかなとか自分で判断できますが、知らない言語の場合、字幕翻訳を信じるしかありません。これは場合によっては、ちょっとこわいことだなと思えてきました。

これは翻訳だけに限ったことではなく、テレビやYouTubeで言われていること、新聞や本に書かれていることがいつでも正しいわけではないということを知っておくのは大事だと思います。

なかなか難しいことではありますが……。私も、話し方のうまい人の語ることは、信じてしまいがちなので。

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posted by ごー at 06:00| Comment(0) | ポルトガル語 | 更新情報をチェックする