2023年08月12日

私が勘違いしていたこと

わりと長く生きているような気がしますが、世の中には私の知らないことばかりで毎日驚いています。

「内田洋行」

「内田洋行」という会社があります。この社名について私は、創業者が「うちだようこう」さん、あるいは「うちだひろゆき」さんなのだろうと思い込んでいました。「マツモトキヨシ」が創業者の名前を社名にしているのと同じように。

昨日、インターネットを見ていた時に、中国には「◯◯洋行」という社名の会社があることを知りました。

えっ! では「内田洋行」はもしかして……。

「内田洋行の歴史」というページを見てみました。
https://www.uchida.co.jp/company/corporate/history.html

『洋行』とは、中国語で“外国人の店”という意味をもちますが、それと同時に、当時は多くの人々の挑戦意欲をかきたて、未知の領域に挑む、“フロンティアの気概”がイメージされることばでした。


と書かれています。「ようこう」さん、「ひろゆき」さんのことではなかったのか……。創業者は内田小太郎氏だとのことです。

「チーズタッカルビ」

四、五年前くらいのことでしょうか、「チーズタッカルビ」という韓国料理がはやっているというのをテレビでたびたび見ました。

「カルビ」というのだからきっと牛肉の料理なのだろうと私は思いました。その頃の私は牛肉をなるべく食べないようにしていたので、自分には関係ないことなのだと思っていました。

Duolingoの韓国語を少しやってみて知ったのですが、「タッ(닭)」というのは「鶏」のことなのでした。そして「カルビ」は「ばら肉」のことなのだそうで……。

鶏肉料理だったとは……。一度くらい試してみればよかったと後悔しています。しかし、材料を揃えれば家で作るのも難しいものではないようです。

「おしょくじけん」


これは子供の頃の思い出です。

テレビからよく「おしょくじけん」という言葉が聞こえてきました。「おしょくじけん」で何かよくないことをした人たちがいるようなのです。

「おしょくじけん」ってデパートの食堂で渡される小さな紙のことだと私は思いました。あの「おしょくじけん」を使ってよくないことをしている人たちがいるなんて!と私は驚きました。

「汚職事件」と「お食事券」が別物であることを知ったのは、だいぶあとになってからのことでした。

「だいじん」

これも子供の頃の思い出です。私は四歳か五歳くらいだったかと思います。

私は祖母と一緒に街道を歩いていました。時々、道の両側に、大きな白い家があることに私は気づきました。

私は自分から話しかけることがめったにない子供でしたが、その時は珍しく祖母に話しかけたのでした。

私「おばあちゃん、あの白い大きなおうちはなあに?」
祖母「あれは『おくら』というのだよ」
私「おばあちゃんのおうちに、おくらはないねえ」
祖母「おくらがあるのは『おだいじん』のおうちだよ。うちはおだいじんではないから、おくらはないんだよ」

おだいじん? おだいじんってテレビに出ている背広を着たおじいさんたちのことだよね、あの人たちはこのあたりに住んでいるのか、と私は思いました。

「大尽」と「大臣」が別物であることを知ったのは、それからだいぶたってからのことでした。

他にも勘違いしていたことはたくさんあり、今に至るまで勘違いしたままのこともたくさんありそうです。本を読み、辞書を読み、人の話を聞いて、勘違いを正していきたいものだと思います。

ラベル:日本語
posted by ごー at 02:23| Comment(0) | 日本語 | 更新情報をチェックする

2023年08月05日

辞書を読む

YouTubeの「有隣堂しか知らない世界」(https://www.youtube.com/@Yurindo_YouTube)というチャンネルで「新明解国語辞典」が紹介されていたので見てみました。



有隣堂は横浜に本社がある書店チェーンで、私は一時期、新宿の小田急百貨店の10階にあった「STORY STORY」という名前のお店にほぼ毎週行ってました。本の並び方が独特で、雑貨売り場にはすてきなものがたくさんあって、とても楽しかったのを覚えています。

「新明解国語辞典」は2020年に第八版が出版され、新しい言葉も追加されているそうです。






「新明解国語辞典VS三省堂国語辞典の世界」という動画もあります。



辞書って楽しいものですね。

小型現代語辞書のさきがけ――『明解国語辞典』誕生から80年
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/meikok80/

実は、私も新明解国語辞典を持っています。1996年3月8日に税込2500円(本体2427円)で購入したものです。あの頃は消費税が3パーセントだったんですね……。うちにあるのは第四版、第三十刷です。






アマゾンにあるレビューによると、語釈が面白いのは第四版の四刷までなのだそうです。

なぜ私がこの辞書を購入したのかと言いますと、1990年代半ばに『新解さんの謎』という本が流行し、それを読んだからなのでした。






うちにある「新明解国語辞典」の表紙には「金田一京助」の名前があります。最近、『日本文学のススメ(無料版)』という漫画を読んだのですが、そこに登場する金田一先生がいい人すぎてびっくりしました。






私は新明解を持ってはいるものの、あまり使ってはいませんでした。そこで、あらためてよく見てみることにしました。私のは第四版、第三十刷です。

有名な「恋愛」の語釈の中に「合体」という言葉が出てきます。そこで「合体」の項を見てみると……。

(前略)この辞書でのえんきょく表現。


とあります。この辞書内だけでの意味があるとは! いや、この言葉は『釣りバカ日誌』でも使われていますね。

勉強」のところを見てみます。冒頭に括弧入りで、

そうする事に抵抗を感じながらも、当面の学業や仕事などに身を入れる意


とあります。ということは、私の外国語の勉強は、勉強ではないのかな? なぜなら特に抵抗を感じてはいないので。

読書」を見てみます。

かなり独特な説明がされていて、最後に括弧入りで、

寝ころがって漫画本を見たり電車の中で週刊誌を読んだりすることは、勝義の読書には含まれない


と書かれています。これにはびっくり仰天しました。私の生活をのぞき見されているのかと、一瞬思ってしまいました……。といいますのも、一日中ごろごろしながら漫画を読んだ日とか、長時間電車に乗って週刊誌を読んだあとに、私はいつも「今日はたくさん読書をした!」と満足していたからです。

私はロシア語に興味があるので「イクラ」を見てみました。

[ロ ikra] 筋子を、一粒ずつ離した食品。カナッペに載せたりする。


食べ方が提案されている点が斬新だと思いました。それも、イクラ丼や軍艦巻きではなく「カナッペ」であるところに、この言葉は外来語なのであるということが強調されているように感じました(←そんなことを思うのは私だけかもしれませんが)。

前回、「エスカロープ」について書きましたが、(「エスカロープ」とは何ですか?https://kotobanobenkyo.seesaa.net/article/500223784.html)、新明解に「エスカロープ」はちゃんと掲載されていました。

[フ escalope] 薄切りの肉。

しかし、不思議なことに「餃子」がありません。「ラーメン」「肉饅」「餡饅」はあるのですが。「八宝菜」「麻婆豆腐」もありません。この辞書を作った人たちは、中華料理にはあまり興味がなかったのでしょうか?

辞書を眺めていたら、あっという間に二時間たっていました。知っているはずの言葉も、あらためて辞書で見てみると新しい発見があったりします。今後はもっと国語辞典を活用しようと思いました。
ラベル:日本語
posted by ごー at 07:57| Comment(0) | 日本語 | 更新情報をチェックする

2020年07月17日

スンスン

この一ヶ月半、何もする気が起きなくて、勉強もさぼっている。

毎日やっていた Duolingoも、やる気が起きなくて、それでも連続記録を途絶えさせてしまうのは惜しいので、「英語で学ぶ日本語」を一日一回だけやっている(外国人が日本語を学ぶ教材として、どういうものが使われているのかを知りたかったので、数ヶ月前に始めた)。

7月8日に、Duolingo から「It's our birthday!」という件名のメールが来ていた。8周年なのだそうだ。

Duolingo というのは、たとえて言うと公文式に似ていて、主体的に取り組むと大きな効果が得られるのはもちろんなのだが、ただ漫然と、出されるものをこなしていくだけでも、何かしら身につくものがある。

まだやる気はまったく起きないけれど、Duolingo を少しづつ進めていこうかなと、8日のメールを見て思い始めたところ。

何もやる気が起きないあいだ何をしていたかというと、YouTube で動物や料理法の動画を見たり、Kindle の無料の漫画を読んだりしていた。何もやる気が起きなくても、ごはんは食べたくなるので、YouTube の料理動画は大変参考になった。

そして、漫画をたくさん読むというのは本当にひさしぶり。20代の頃、職場に置いてあった漫画雑誌を読んだり、自分では「まんがくらぶ」とか、それに似た雑誌を買って読んでいたから、20数年ぶりということになる。


まんがくらぶ 2020年 05 月号 [雑誌]

(「まんがくらぶ」は2020年5月号が最終号で、そのあとは同じ竹書房の「まんがライフ」に吸収合併されたとのこと)

最近の漫画はトカゲというか爬虫類というか、そういう顔の人が美男、美女ということになっているものが多くて、昔とは違うなあと思う。

それから、医療、食べ物を主題にしたものが多い。私の記憶にある医療系漫画は、「ブラック・ジャック」と「おたんこナース」、獣医系だと「動物のお医者さん」くらい、食べ物系だと「包丁人味平」「美味しんぼ」「クッキングパパ」か。健康維持と食べ物は多くの人にとって関心のある事柄だから、こういう分野の漫画が増えるのも納得できるのだった。

こうして漫画をたくさん読んでいて気づいたのだが、においを嗅ぐときの擬音語として「スンスン」という言葉が使われていることがある。においを嗅ぐ時の音って「くんくん、クンクン」ではなかったか? あるいは「ふんふん」?

「スンスン」だと「くんくん」よりも、静かににおいを嗅ぐ様子に感じられる。うまい表現だなあと思った。最近は「もふもふ」とか「ほっこり」、「じいじ、ばあば」、妻のことを「嫁」等、私の辞書にはない言葉がいつの間にかたくさん使われるようになっている。「スンスン」もそういうもののうちの一つなのだろうと思ったのだったが……。

岡本かの子の『巴里祭』の中に「鼻をすん/\させて」という表現があった!

日本語表現インフォ
https://hyogen.info/content/192783076

私が気づかなかっただけで、既に存在する表現だったらしい。

言葉というのは本当にきりがない。きりがないから面白い。

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ラベル:Duolingo 日本語
posted by ごー at 05:48| Comment(0) | 日本語 | 更新情報をチェックする