2025年04月13日

御者台と山羊とピューマのメッシ

ロシア語の小説(ゴーゴリ『死せる魂』)を読んでいたら、「козлы」という言葉が出てきました。

なぜここに「山羊」が出てくるのだろう。

辞書で「козёл」のところをじっくり見てみましたが、さっぱりわかりません。何か、辞書にない意味があるのだろうか? 一時間半くらい、ああでもないこうでもないと考えました。

実は、「козлы」は「御者台」という意味でした。ちゃんと辞書に載っています。

そして、「山羊」の複数形「козлы」とはアクセントの位置が違っていたのでした。

「山羊」といえば、ピューマのメッシが暮らすドミートリエフ家で、子山羊を預かったことがありました。

Puma Messi meets a little goat! We have a new roommate!



窓ガラス越しには、子山羊に対して興味津々だったメッシですが、実際に対面するとちょっと人見知り(山羊見知り?)、あるいは子山羊の威勢よさにたじたじ(?)、はたまたお父さん(サーシャ)を独り占めされたように見えて、ちょっと嫉妬の気持ち(?)。

それでも、サーシャをまんなかにして、一緒に草を食べました。

旧約聖書のイザヤ書第65章25節に、

狼と小羊は共に草をはみ

(新共同訳)

とありますが、まさにその光景です(狼と小羊じゃなくて、ピューマと子山羊だけど)。こういう状況が可能なのは、メッシがおなかいっぱい(断食日である月曜日を除く)のおぼっちゃまだからかもしれませんが。

みんながおなかいっぱいになったら、誰も誰からも奪わない世界になるのでしょうか。人間は面倒くさい生き物なので、食欲以外の欲も強かったりしますが、みんなの欲が満たされたら、平和な世界になるのでしょうか。

すべての動物が、少しの草と果物で生きていけたらいいのにと思います。あるいは光合成できればもっといい。

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posted by ごー at 22:40| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする

2025年04月03日

一つのコンマ、二つのコンマ、たくさんのコンマ ロシア語の面倒臭さについて

Duolingoでコースを一通り終えると、Daily Refresh(デイリーリフレッシュ)というのが現れます。これがいつも同じ文ばかり出てくるので、正直言って退屈でした(とは言いつつも、毎回全問正解できるわけではないのですが)。それが一ヶ月くらい前から違う文が出てくるようになり、退屈せずにすむようになりました。ありがたいことです。

ロシア語のデイリーリフレッシュをやっていたら、次のような文が現れました。

одна запятая, две запятые, много запятых


ここで無知な私は「あれ?」と思ったのです。「две запятой」なんじゃないの?と。

辞書で「два、две」のところを見てみます。

два,двеに伴う名詞は,主・対格では単数生格,形容詞は男・中性名詞にかかる場合複数生格,女性名詞にかかる場合は複数主格になる.それ以外の格では数詞・形容詞・名詞ともそれぞれの格の要求に応じて変化する







「запятая」(コンマ)は名詞だけれど、変化は形容詞なので、「две」のあとは単数生格ではなく「две запятые」と複数主格になるらしいです。うーむ、なんて複雑なんだ……。英語だったら「one comma, two commas, many commas」でいいのに。他のスラブ系言語もこういう感じなんでしょうか?

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ラベル:Duolingo ロシア語
posted by ごー at 21:32| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする

2025年03月21日

『さいはて駅』というゲームをやってみる

外国語を勉強するのに、何か面白い方法はないのかなと考え始めました。私の場合、こういうことを考え始めるというのは、たいていスランプに陥っているということなのです。私が外国語の勉強をしているのは、まず第一に本を読めるようになりたいからであって、四の五の言わずに本を読み進めればいいだけなのです。でも、本を読むのが億劫に思われてきてしまったのです。

何かゲームをしながら外国語の勉強ができないかなと考えました。そして「Steam」(https://store.steampowered.com/)というサイトを見にいってみました。

「Steam」にはたくさんのゲームが掲載されています。世の中にはこんなにたくさんのゲームがあるのかと驚かされます。

エスペラントが学べることで有名な「ことのはアムリラート」もありますが、有料です。

まずは無料のものを探してみることにしました。

『さいはて駅』というゲームがあり、これは日本語以外の言語にも対応していて、その中には英語、ロシア語、ブラジル・ポルトガル語もあるとのことです。レビューを見ると高評価で、難易度は高くないそうなので、これをやってみることにしました。

まずはロシア語でやってみます。

主人公は26歳の男性。仕事を終えて終電車。眠ってしまい、目覚めると車内には自分一人。知らない駅。どうしたものかと思って車内を歩いてみます。気がつくと、職場の同僚がいました。彼と協力しながら車両からの脱出、そして駅からの脱出を試みるという内容です。

音読しながら、そして知らない単語を調べながら進めていきます。ゲーム自体に夢中になってくると、辞書を引くのがおろそかになってしまいがち。これはいけません。

レビューには難易度低めとありましたが、私には難しいところもあり、何度も同じところをぐるぐる歩き回ってしまうこともありました。そういえば、かつて「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」をやっていた時、最初は自力で解くぞ!と意気込んでいるのですが、途中で行き詰まり、結局攻略本のお世話になっていたことを思い出しました。ということで、今回はYouTubeのプレイ動画を見て、ヒントを得てしまいました。

エンディングは四種類あるとのことですが、私がたどりついたエンディングは、う〜ん、これはちょっと……。他のエンディングも見てみたいけど。

二日かけて、プレイ時間は2.4時間でした。その間、ずっとロシア語を目にしていたわけで、勉強用の材料として悪くないと思います。「издеваться」という単語をばっちり覚えられましたし(←えっ、それだけ?)。それから「мелколепестник」という花の名前を知りました。

いずれ、ポルトガル語版、英語版にも挑戦してみたいと思います。

こういうゲームを作れるなんて素晴らしい。そして無料で出してくださって、作者のびぶ氏に感謝です。

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posted by ごー at 00:08| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする