しあわせな ちょうちょう
1968
学習研究社
98ページ
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絵描きがハーニャという女の子の誕生日に絵を描いてあげるというお話です。ハーニャからの注文は「なにか しあわせなものをかいて!」でした。絵描きさんは何を描くのでしょうか。
絵描きが描いたのは蝶で、この蝶は絵描きと会話することができました。絵描きは蝶がしあわせになれるように、いろんなものを描いていきます。
この絵描きさんが年とっているような設定なのですが、子供や自分の描いた蝶を相手に怒ったりどなったりするのです。年齢に応じた寛大さというものがない。でもそれも人間らしくていいと思います。自分の近くにいたらちょっと嫌だけど……。
幸せって何なのかなあと考えてしまいました。そして、どんな状況でも幸せを見つけ出すことはできるのかもしれないと考えたりしました。たとえば、「今死ぬ」という状況でも、生きる苦しさから逃れることができるのだと思えば、これも幸せの一つです。痛いとか苦しいとかは嫌だけど……。
この本は絵がいいです。色付きの水墨画といった雰囲気で。写真が使われているページもあります。
とてもよい本だと私は思うのですが、今では中古でしか入手できないのが残念です。一方で、これを日本で出版することに決めた人たちの慧眼に驚かされますし、日本語で読めるようにしてくださったことに感謝です。
読み終わって、私が題名から勝手に想像した内容とは違っていたなあと思いました。それで、原題が気になりました。
原題は
JAK JEDEN MALARZ CHCIAŁ NAMALOWAĆ SZCZĘŚLIWEGO MOTYLA
で、ポーランド語です。これをGoogle翻訳にかけてみたら、
ある画家が幸せな蝶を描きたかった方法
と出ました。こちらの方が本の内容に合っているような気がしますが、私はポーランド語がわからないので、Google翻訳が正しいのかどうかもわかりません。ただ、「SZCZĘŚLIWEGO」はロシア語の「счастливого」なのだろうと推測しました。それから、「船に乗る」と「泳ぐ」がどうやら同じ単語らしいのも、ロシア語と同じだなあと思いました。
画家の名前はJanusz Grabiański、作家の名前はIrena Jurgielewiczowaです。
スラブ系の言語をいくつか勉強したら、ロシア語に対する理解もより深まるのかなあという予感はありますが、私には無理です。頭がついていかないので。
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