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私はジブリの映画をすべて見たわけではありませんが、今まで見たジブリ映画の中では一番よかったです。途中で眠らなかったし。『千と千尋の神隠し』と『崖の上のポニョ』は映画館で見ましたが、途中で寝ました。他のものはビデオを借りて見ましたが、やはり寝ました。しかし、『風立ちぬ』は最初から最後まで眠くなりませんでした。自分の映画鑑賞能力が年齢とともに向上したのかもしれません。
私にとってジブリの映画は、どういうわけか、「画面の人がしゃべっているように見えない」のですが(『紅の豚』はよかったけど)、今回は勉強のために外国語の吹き替えで見たので、問題ありませんでした。
飛行機、風など、実写ではこういう表現はできないのだろうなあと思うと、アニメーションの力を感じました。
最後にユーミンの『ひこうき雲』が流れます。これを聞いた時、私はほとんど泣きそうになっていました(やっとのことで涙をこらえた)。この歌のためにこの映画が作られたのではないかと錯覚してしまうくらいに、映画の内容とぴったり合っていましたので。そして、今まで私はどちらかというとユーミンの歌声は苦手だったのですが、このまっすぐな歌い方がいいのだと数十年たって初めて気づきました。
この歌を聞きながら、「これ、あの曲に似ているな」と私は思いました。英語の歌で、オルガンの音が印象的で、歌詞の中に「fandango」が出てくる……。
『青い影』でした。
インターネットのない時代に『青い影』がどんな曲だったかをつきとめるには、レコード屋に行き、レコードかテープかCDを買う(しかし必ず店にあるとは限らない)、ラジオでかかるのを待つ、リクエストを受け付けているラジオ番組にリクエストして採用されるのを待つ、音楽に詳しい人に訊く、といった方法が考えられましたが、今はインターネットですぐ聞けて、歌詞も読めるし、曲にまつわる逸話も読めたりします。すごい時代だなあと思います。
初めて歌詞を読みました。
『青い影』の原題は「A Whiter Shade of Pale」。イギリスのバンド、プロコル・ハルム(Procol Harum)の曲です。
歌詞を読む前に私が勝手に想像していたのは「月明かりの下、ファンダンゴを踊る二人。その影が青く伸びている」といった光景でした。しかし、実際には違いました。

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