英語ともロシア語ともポルトガル語とも似ていないなあ、語源は何なのかなと考えながらポルトガル語の辞書を見ていたら、
cunicultura
という単語がありました。これは「養兎(ようと)」という意味です。
ポルトガル語で「養兎」はなんと言うのだったか忘れてしまったら、まずエスペラントの「kuniklo」を思い出し、冒頭の「クニ」に「クルトゥーラ」をくっつければいいわけです。
しかし、今後私が「養兎」というポルトガル語を発する可能性はあまりなさそうに思えます。
エスペラントの「kuniklo」の語源は、ラテン語の「cuniculus」だそうです。そして、ポルトガル語で「うさぎ」を意味する「coelho」も、元をたどるとこの「cuniculus」に行き着くらしい。
「Coelho」という姓もあって、ブラジルの作家、Paulo Coelho(パウロ・コエーリョ)は日本でも有名です。
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実は、私は一度だけうさぎの肉を食べたことがあります。
15年以上前の今頃の季節、あるお宅でパーティーをするというので私は参加しました。テーブルに並べられた料理のなかに、鶏肉と野菜の煮込みみたいなのがありました。
お皿にとって食べてみます。鳥肉のようだけれど鶏ではないようです。そこの家の人に「これはなんという鳥でしょうか?」と私は尋ねました。
「これ、うさぎなんですよ」
という答えでした。がーん、私はうさぎを食べてしまった!
ショックを受けていると、お客さんの一人が思い出話を始めました。
その人の娘さんが小さかった頃に、家でうさぎを飼うことにしたのだそうです。それを知った知り合いの人が「うさぎの飼い方」という本を娘さんにプレゼントしてくれました。
娘さんは大喜びして、さっそくその本を読み始めました。うさぎの住まいの整え方とか、どんなものを食べさせたらいいか、といったことが書かれていたようです。
そして最後の章は……「うさぎの調理法」だったそうで……。
娘さんは大泣きし、本をくれたおじさんはしばらく彼女から嫌われるはめになったとのこと。
さて、私はあの日以来、うさぎの肉は食べていません。
ポルトガルのスーパーマーケットには、毛皮をはがれてパック詰めにされたうさぎが山積みになっていたりします。たぶん、ヨーロッパの他の国でもそういう光景は見られるのではないでしょうか。ポルトガルのスーパーでは子豚の丸焼きも売られていたりします。
ああいうのを見て、おいしそうと思える人は食べればいいと思います。私はそうは思えなかったので、うさぎはもちろん、子豚の肉も食べず、それまで食べていた豚肉や牛肉も少しづつ食べる量を減らし、哺乳類の肉をほとんど食べなくなって四年以上たちました。「ほとんど」というのは、外食で坦々麺を食べてしまうことがあるので……(←意志が弱い)。
では鶏や魚はどうなのかといえば、これらもなるべく食べないようにしていますが、月に一回くらいは食べてしまいます……。
話がそれてしまいましたが、つまり私はこの先うさぎを食べることはありません、ということが言いたかったわけです。
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