2024年11月24日

黄金郷、銀の国

ポルトガル語を勉強してよかったと思うことの一つは、いくつかの音楽用語について、確かにそういうものだと実感できるようになったことです。

フォルテ、フォルテッシモ、クレッシェンド、アンダンテ……。

「フォルテ」は「強く」、「クレッシェンド」は「だんだん強く」などと覚えてはいましたが、ポルトガル語を勉強しはじめてからは、それらが確かにそうであると実感できるようになったと言ったらいいのでしょうか。説明が難しいのですが……。

まあ、音楽用語を覚えたければイタリア語を勉強した方がいいのですけどね。

ロシア語を勉強してよかったのは、「ボリシェビキ」と「メンシェビキ」のどちらが「多数派」でどちらが「少数派」であるかを間違えなくなったことです(←えっ、それだけ?)。

南米にあるとされた伝説の土地「エルドラード(El Dorado)」。「黄金郷」と訳されたりもしますが、これはポルトガル語では「O Dourado」で、確かに「金(黄金)色の」という言葉が使われています。

いや、この言葉を真に理解したければ、スペイン語(カスティーリャ語)を勉強したほうがいいのです。

ロシアとウクライナには「Eldorado」という家電のチェーン店があるようです。電気製品のお店って、まるで黄金郷のように夢がありますね(←と思っているのは私だけではないはず)。

エスペラントはヨーロッパのさまざまな言語から語彙を取り入れているので、あっ、これはポルトガル語と同じ、こっちはロシア語と同じ、これは英語と同じ……といった具合に見つけ出していくのも、私にとっては楽しみの一つです。

ある時、エスペラントの文章を読んでいて「arĝento」という言葉に出会いました。辞書で見てみると「銀」という意味でした。

英語の「silver」にも、ロシア語の「серебро」にも、ポルトガル語の「prata」にも似ていないんだなあ、これは何語から来ているのだろう?

その時、私は、はっとしたのです。あの南米の国は?

「アルゼンチン」

アルゼンチンの国名は「銀」を表すラテン語の言葉から作られたのだそうです。「銀」と関係ある国名なんですね。

というわけで、エスペラントで「銀」は何というのかを思い出せなかったら、私は「アルゼンチン」のことを思い出せばいいわけです。






↑アルゼンチンについてはほとんど何も知らない私ですが、アルゼンチン出身のアストル・ピアソラのこのCDは何度聞いても飽きません。心がきゅーっとなったあとに解放されるというか、希望が見えるというか、そんな感じがします。

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posted by ごー at 05:54| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする
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