「кот в мешке」袋の中の猫。辞書には「得体の知れぬもの」とありました。
こういう本はまず文章があって、その文章に合った絵を画家が描いていくというのが普通らしいのですが、この本はまず最初に絵があって、その絵に合った詩を詩人が作っていくという方法で作られたとのことです。
とにかく絵がかわいい! 猫がいっぱい、ねずみ、はりねずみ、犬、いろんな鳥、いろんな虫。絵を見ているだけでも楽しいです。
Алексей Долотов氏の絵はこんな感じです↓
Художник-иллюстратор Алексей Долотов
https://dzen.ru/a/XvdAlA0T3XjiGV8Z
かわいいにゃー🐱💕
詩の方はというと、6歳以上向けと裏表紙には書かれていますが、永遠の5歳児であるごーちゃんにはちょっと難しいです。作者の造語もあるし、言葉遊びもあるし。しかし、意味が全部わからなくても、音読したら楽しいです。
今日読んだところに「барсук」という言葉がありました。辞書をひいたら「アナグマ」と書いてありました。なるほど……と思ったけど、たぶん明日には忘れているでしょう。
英語ではなんというのか辞書を見てみたら、「badger」とありました。これもたぶん三日後には忘れているでしょう。
しかし、私はポルトガル語の「アナグマ」は知っているのです。忘れないのです。「texugo」です。
以前、ポルトガル語教室に通っていたことがあります。ある日の授業は「人の特徴を動物に例える」というもので、「ライオンのように勇敢」とか「山羊のように醜い」(←これは山羊に失礼だろう)などを覚えました。その中に「穴熊のように太っている」というのがあったのです。穴熊ってそんなに太っているかな? 日本語だったら「豚のように太っている」と言うでしょうか。
ついでながら、ポルトガル語で「太っている」は「gordo」で「やせている」は「magro」なんですが、「太っている」はポルトガル語で何と言うのだったかなと思った時に、私の頭にまず浮かんでしまうのが「magro」なんです。「まるまる太ったマグロ」が頭に思い浮かんでしまうのです。そこで、あっ違った、「magro」ではなくて「gordo」だ、と思い出すわけです。木曜日と金曜日を混同するのと同じで、何年たってもまったくだめです(過去記事『金太平良』https://kotobanobenkyo.seesaa.net/article/471019626.html)。
授業が終わったあと、ある生徒がこんなことをつぶやきました。
「僕は実用的なことを学びたくてこの教室に来ているんだけどなあ。『texugo』なんて覚えたくないんだけどなあ」
こんな思い出があるので、あの日に覚えた「texugo」という言葉を私は今に至るまで忘れてはいません。実用的なことはすぐに忘れるのにね。

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