2024年12月31日

古い年はどこへ行く?

ロシア、サンクトペテルブルグ発のアニメ『スメシャーリキ』。

制作地がサンクトペテルブルグというところが特徴で、発音がペテルブルグ風だったりします。たとえば、「скучно」は「スクーシナ」が標準的な発音(すみません。カタカナでは正確に書き表せません)ですが、ペテルブルグでは「スクーチナ」と言ってもいいのです。語彙もモスクワとはちょっと違ったりします。他にも私には聞き取れない、しかし明らかな違いがあるらしいです。

『スメシャーリキ』には年末年始にまつわるお話がいくつかありますが、私が一番好きなのは「Куда уходит Старый год?」です。

Куда уходит Старый год? - Смешарики 2D | Мультфильмы для детей


うさぎのクローシュには年内にやっておきたいことのリストがあって、もう大晦日なのにまだリストに残っているものがあるから、古い年が行ってしまわないように見張っていて、とみんなに頼むというお話です。

かわいくて優しくて、美しくてせつなくて、そして幸せで楽しいお話だと私は思います。

Всех с наступающим Новым годом!🎄

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posted by ごー at 12:28| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする

2024年12月23日

サンタクロースについて

私はサンタクロースの存在を信じていたことがありませんでした。なぜなら、サンタクロースは煙突から家の中に入ってくるということになっているのに、うちには煙突がなかったからです。

ある年のクリスマス前夜、「あっちの部屋で音がしたよ。サンタさんかもしれないよ」と親に言われ、明かりのついていない部屋に入ってみると、布団の上に「魔女っ子メグちゃん」の紙芝居が置かれていました。弟へのプレゼントはミニカー用の立体駐車場でした。他の年にもプレゼントをもらっていたのだろうと思われますが、この時のことだけがとても強く印象に残っています。その時も、「これは親が用意してくれたものだ」とはっきりわかっていました。

そののち、高校生の頃、「サンタクロースはフィンランドに住んでいる。サンタクロースにあてて手紙を書くと返事がもらえる」というのを雑誌で読んで、手紙を送り、返事のカードをもらったことを覚えています。

サンタクロースの存在は信じていなかったのに、なぜかピーターパンは実在すると十歳くらいの頃まで思っていました(←変な子供)。

日本では「サンタさん」と呼ばれたりしますが、頭の中で勝手に「参太さん」とか「三太さん」に変換しているのは私だけでしょうか。

英語でも略して「Santa」と言うらしいです。

最近、イギリスで、サンタはいないと語って子供たちを泣かせてしまった司祭が謝罪する、という出来事がありました。

Vicar apologises after telling sobbing children ‘Santa isn’t real’
https://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/hampshire-vicar-santa-claus-isn-t-real-christmas-b2664558.html

意外とみんな信じているものなんですね。

イギリスでは「Santa Claus」以外に「Father Christmas」という呼び方もあるらしいのですが、実は別人らしい。

ブラジルでは「Papai Noel」、ポルトガルでは「Pai Natal」と言うそうです。「Noel」はフランス語?

ロシアには「Дед мороз」(厳寒じいさん?)がいまして、サンタクロースに似てはいるけど実は別人のようです。Дед морозは「Снегурочка」(雪子? Снежанаという女性名があって、これが雪子あるいは雪という日本名に相当するらしい)という女の子を連れています。私はこの子はおじいさんの孫だと思っていましたが、研究社露和辞典で「снегурочка」を見てみると、

(ロシア民話の)雪姫(雪で作ったら生命を得て動きだしたという、Дед-Морозの娘)


とありました。娘だったのか! Снегурочкаが誰かなのかについては諸説あるようです。

子供の頃、↓この本を読んで、






上手に作れたら動き出さないかなあと願いつつ雪像を作ってみたことがありましたが、ちっとも動きませんでした。

エスペラントでは、サンタクロースのことを「Sankta Nikolao」、ヂェド・マロースのことを「Avo Frosto」と言うそうです。

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posted by ごー at 07:34| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2024年12月10日

「うさぎ」について考える その一

エスペラントで「kuniklo」という単語を覚えました。「うさぎ」のことです。

英語ともロシア語ともポルトガル語とも似ていないなあ、語源は何なのかなと考えながらポルトガル語の辞書を見ていたら、

cunicultura


という単語がありました。これは「養兎(ようと)」という意味です。

ポルトガル語で「養兎」はなんと言うのだったか忘れてしまったら、まずエスペラントの「kuniklo」を思い出し、冒頭の「クニ」に「クルトゥーラ」をくっつければいいわけです。

しかし、今後私が「養兎」というポルトガル語を発する可能性はあまりなさそうに思えます。

エスペラントの「kuniklo」の語源は、ラテン語の「cuniculus」だそうです。そして、ポルトガル語で「うさぎ」を意味する「coelho」も、元をたどるとこの「cuniculus」に行き着くらしい。

「Coelho」という姓もあって、ブラジルの作家、Paulo Coelho(パウロ・コエーリョ)は日本でも有名です。











実は、私は一度だけうさぎの肉を食べたことがあります。

15年以上前の今頃の季節、あるお宅でパーティーをするというので私は参加しました。テーブルに並べられた料理のなかに、鶏肉と野菜の煮込みみたいなのがありました。

お皿にとって食べてみます。鳥肉のようだけれど鶏ではないようです。そこの家の人に「これはなんという鳥でしょうか?」と私は尋ねました。

「これ、うさぎなんですよ」

という答えでした。がーん、私はうさぎを食べてしまった!

ショックを受けていると、お客さんの一人が思い出話を始めました。

その人の娘さんが小さかった頃に、家でうさぎを飼うことにしたのだそうです。それを知った知り合いの人が「うさぎの飼い方」という本を娘さんにプレゼントしてくれました。

娘さんは大喜びして、さっそくその本を読み始めました。うさぎの住まいの整え方とか、どんなものを食べさせたらいいか、といったことが書かれていたようです。

そして最後の章は……「うさぎの調理法」だったそうで……。

娘さんは大泣きし、本をくれたおじさんはしばらく彼女から嫌われるはめになったとのこと。

さて、私はあの日以来、うさぎの肉は食べていません。

ポルトガルのスーパーマーケットには、毛皮をはがれてパック詰めにされたうさぎが山積みになっていたりします。たぶん、ヨーロッパの他の国でもそういう光景は見られるのではないでしょうか。ポルトガルのスーパーでは子豚の丸焼きも売られていたりします。

ああいうのを見て、おいしそうと思える人は食べればいいと思います。私はそうは思えなかったので、うさぎはもちろん、子豚の肉も食べず、それまで食べていた豚肉や牛肉も少しづつ食べる量を減らし、哺乳類の肉をほとんど食べなくなって四年以上たちました。「ほとんど」というのは、外食で坦々麺を食べてしまうことがあるので……(←意志が弱い)。

では鶏や魚はどうなのかといえば、これらもなるべく食べないようにしていますが、月に一回くらいは食べてしまいます……。

話がそれてしまいましたが、つまり私はこの先うさぎを食べることはありません、ということが言いたかったわけです。

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posted by ごー at 22:25| Comment(0) | エスペラント | 更新情報をチェックする