辞書で見てみます。私が使っている辞書はこれです。電子辞書の脇に挿して使っています↓
リンク
親指の爪くらいの大きさの中に、辞書二冊と教科書一冊が入っているのですからびっくりです。
これで「algaravia」のところを見てみると、
1 アラビア語.
2 複雑で理解不能な言葉;難解な事柄, ちんぷんかんぷん
とありました。
そこで思い出したのが、スメシャーリキの『Полеты во сне и наяву』です。
最後の場面で、いろいろあってけがをしたペンギンのピンのために、カラスのカル・カールィチが本を読んであげるのですが、カル・カールィチが、
Какая-то абракадабра.
と言うのです。
研究社露和辞典で「абракадабра」のところを見てみます。
1 (昔の迷信で)熱病を治す呪文(じゅもん).
2 ちんぷんかんぷんな言葉(бессмыслица).
ポルトガル語の辞書にも「abracadabra」はあって、
1 アブラカダブラ(病気・災厄を払う呪文, 魔よけ札のまじないの言葉);その魔よけ札.
2 迷信.
3 ちんぷんかんぷん;たわごと
とありました。
子供の頃、手品ごっこや魔法使いごっこをする時には「あぶらかだぶら」だの「ちちんぷいぷい」だのつぶやいたものですが、「あぶらかだぶら」は日本語なのだと私はかなり長いこと思っていました。「油かダブラ」かなあと。「ダブラ」が何なのかは自分でもよくわかっていませんでしたが。
リンク
では「アブラカダブラ」は実際のところ何語なのでしょうか。国語の辞書には「ラテン語から」と書かれていましたが、ウィキペディアによると、いろいろな説があるようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アブラカダブラ
謎めいた言葉ですが、出どころも未だに謎だということです。
スメシャーリキの『Полеты во сне и наяву』を紹介しましたが、同名の映画がありました。「中年の危機」を扱ったもののようです。オレグ・ヤンコフスキーが主演で、オレグ・タバコフとオレグ・メンシコフも出演しています。あれ、みんな「オレグ」だ。この名前は人気があるのでしょうか。

にほんブログ村

にほんブログ村