2021年04月29日

猫のポンズの死

先日インスタグラムを見ていたら、灰色の猫の写真を載せている人がいた。その猫は4月4日に亡くなったと書かれていた。この人、猫を飼っていたのか。今まで猫の写真を載せたことはなかったようだけど。亡くなったとは気の毒に……。

実はその猫はその人の猫ではなく、アメリカで暮らしていた「ポンズ」という名前の猫だった。ポンズはインスタグラムの人気者だった。

4月4日、ポンズはニューヨークのブルックリンにある公園を、タイ人の飼い主さんや他の動物たちと一緒に散歩していた。飼い主さんの恋人(アメリカ人)も一緒に公園に来ていたが、ランニングか何かをしていたらしい。

ポンズのリードに12歳くらいの少年がひっかかった。ポンズの体は宙に浮き地面に叩きつけられた。そこでごめんなさいすればいいのに、少年はポンズのリードをさらに引っ張った。

もともと心臓が弱かったポンズはその場で死んでしまった。ポンズの爪ははがれてしまっていた。地面をひきずられたから……。

そこからがさらにひどい話で、飼い主が少年に、なんてことをしてくれたのだと言うと、少年の母親らしき女性とその仲間たちがやってきて、「あんたの方が悪い」といったようなことを言い始め、飼い主をひきずり倒し、殴ったり蹴ったりした。止めに入った飼い主の恋人も殴られた。通りすがりの男の人たちが女性たちをひきはがして、騒ぎはひとまずおさまった。



子供のいる女性が、知り合いでもない人を、仲間と一緒に寄ってたかって殴ったり蹴ったりしたということに、私は衝撃を受けた。息子が殴られたので殴り返したというのなら、まだわからないでもない。その場合でも一対一でやるべきだ。でもこの事件は違う。本来ならば謝られて慰められるべき人が、ののしられて殴られている。

アメリカって先進国のはずなのに、なぜこんな人とも呼べないような人たちがいるのか(日本にも人とは呼べないような人たちはいるけど)。何がいけないのだろう。貧困? 教育?

この事件で、42歳のEvelyn Serranoという人物が逮捕された。名前と外見からヒスパニック系だと思われる。

これは頭のおかしい人が起こした暴力事件なのか。それとも人種差別の気持ちから起きた事件なのか。前者だと思いたいのだが……。

元気だった頃のポンズ。インコのマンゴーと仲良しだった。



飼い主さんの言葉。

We need to learn from all these animals.
They are different species, but they get along.
They learn how to live together and how to fit into each other's lives.





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ラベル:英語
posted by ごー at 19:04| Comment(0) | 英語 | 更新情報をチェックする

2021年04月28日

映画『Paper Tiger』(1975年)

邦題は『太陽にかける橋 ペーパータイガー』。「Paper Tiger」って、題名がネタバレになっているような気がしないでもないが……。

子供の頃にテレビで見た。その時は「面白かったなあ」と思っただけだったが、今見るとただ面白いだけではなく、いろいろと考えさせられてしまった。


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英国紳士ブラッドベリー(デイヴィッド・ニーヴン)が東南アジアのある国にやってくる(彼の乗った飛行機が飛んでいる光景と、その場面に添えられた音楽が美しい。映画館の大きなスクリーンで見たら、どんなに迫力があるだろうかと思う)。その国の日本大使(三船敏郎)の息子こういち(安藤一人)の家庭教師として雇われたのである。

この国には反政府組織があり、収監されている65人の仲間の解放を求めてテロ行為を働いている。日本大使館で行われたパーティーも狙われた(テロリストが客やウェイターとして入り込めるなんて、警備がゆるすぎでは!)。

こういちは素直でかわいらしい生徒で、ブラッドベリー先生の授業にも雑談にも興味津々。先生が、日本人はLとRを間違えやすいからと、次のような文を教えてくれる。

「R」の発音の練習用
「Round the rugged rock the ragged rascal ran.」

「L」の発音の練習用
「Lovely ladies love lamplight.」

こういうのをたくさん覚えたいなあ。『マイ・フェア・レディ』にもイライザが「The rain in Spain...」と言うのを練習させられる場面があったっけ。

それで、こういちくんにとってもRとLの発音は難しいので、ブラッドベリー先生がちょっと意地悪な工夫をする。その場面の二人がとてもかわいい!

ブラッドベリー先生は大使館でのテロ騒ぎの時に、偶然だけれどテロリストの一人を椅子でなぎ倒した。こういちはそれを階段の上から見ていた(子供なのでパーティーには出席していなかった)。そしてブラッドベリー先生の語る戦争中の武勇伝には心が踊る。そういうわけで、こういちはブラッドベリー先生を心から尊敬するようになっていった。

ある日、外出先でこういちとブラッドベリー先生は反政府組織に誘拐されてしまう。二人は山奥の小屋に監禁される。

誘拐犯グループのリーダーは女性なのだが、両親と兄弟が警察によって殺されたのだという。どういう経緯でそうなったのか、そのあたりのことは詳しく説明されないのだけど。もしかしたら彼女は嘘をついたのかもしれないし、よくわからない。子供の頃にこの映画を見た時は、この誘拐犯グループは「悪い人たち」なのでやっつけられて当たり前と思っていたが、家族を皆殺しにされるなんてどんなに辛かっただろうと今では考えてしまう。そして、外国人を巻き込んだ犯罪行為によって仲間を解放させて、そのあとに達成したかったことは何だったのだろうと考えてしまう。

1975年は第二次世界大戦が終わって30年後。この映画では誘拐されるのが日本人で、ドイツ人の記者もわりと重要な役で出てくる。あの戦争の時、イギリスにとって日本とドイツは敵だった。

昔、『ブリジット・ジョーンズの日記』という小説を読んだら、「日本人は残酷な民族だから」というセリフがあって驚いた。






私がこの本を読んだのは1990年代だったと思うが、その頃にも(今でも?)日本人に対してそういう印象を持つイギリス人がいたのだ。1970年代だったらもっといたかもしれない。そして、あの戦争でイギリスを破壊したのはドイツ軍だ。

この映画を用いて「日本人も、(西)ドイツ人も、もはや敵ではない。ともに協力し合う仲間なのである」という印象作りをしたかったのではないか、などと思ってしまうのは考えすぎだろうか。そして、協力し合って戦う相手は……。

この映画が撮影されたのはマレーシア、イギリスで公開されたのは1975年5月1日。同じ年の8月に「クアラルンプール事件」というものが起こっている。日本での公開は翌年1976年5月1日。




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ラベル:英語 映画
posted by ごー at 21:00| Comment(0) | 英語 | 更新情報をチェックする

2021年04月08日

コインブラ地方

コインブラというと大学が有名だけれど、美しい自然もたくさんあるのだった。

大学のあるコインブラ(Coimbra)はコインブラ県(Distrito de Coimbra)の県都で、コインブラ県はコインブラ地方(Região de Coimbra)の一部で、コインブラ地方はセントロ地方(Região do Centro)の一部ということになるのかな。



美しいなあ。この動画を見て、「田んぼ」は「o arrozal」、「田んぼ」の複数形は「os arrozais」であるということを覚えた。

でも、ブルーノ・アレイショ(犬の姿をした人。コインブラ出身、在住。架空の人物です)の言っていることはさっぱり聞き取れない。字幕を見ても、なんだか納得いかない……。結局のところ、私の勉強不足、努力不足のせいなんだけど。




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posted by ごー at 01:26| Comment(0) | ポルトガル語 | 更新情報をチェックする