2020年10月30日

お誕生日おめでとう! ピューマのメッシ

去年の秋頃だから、ちょうど一年前くらいか。YouTubeのおすすめに、男の人が大型ネコ科動物と一緒にベッドの上にいて、本を読んでいる姿が出てきた。ふだん猫の動画ばかり見ているから、こういうのがおすすめされたのだろうか。

こんなに大きな動物を飼うのってお金持ちの道楽なのかな、危なくないのかな? 私は特に興味も持たず、見てみようとも思わなかった。見てみようとも思わなかったのに、それ以後も、一人と一匹の読書シーンはよくおすすめに出てきていた。

今年の四月から暇になったので、私は毎日YouTubeを見て過ごしていた。またあの読書シーンがおすすめに出てきた。そんなにおすすめされるなら一度見てみようか。



この動物はピューマというのか! 気分がいいと、ごろごろのどを鳴らす。好きな人にはぐいぐい頭をこすりつけて、読書の邪魔をしようとする。普通の猫と変わりなく、かわいいところがあるのだなあ。

それ以来、このメッシという名前のピューマに、私は夢中になってしまった。毎日メッシの動画を見ずにはいられない。

日本のテレビ番組でも紹介されたので、日本でも既に有名らしい。

2015年10月30日、サランスクの動物園で三匹のピューマがうまれた。動物園ではこの三匹の赤ちゃんに、有名なサッカー選手にちなんで、「ソアレス、メッシ、ネイマール」と名付けた。



その中で「メッシ」と名付けられた子は、ペンザにあるふれあい動物園(おそらくショッピングセンターの一画にあるようなところだと思われる)へ送られた。他の二匹のうち、実は女の子だった子はペンザの普通の動物園に送られ、サランスクには一匹が残ったという。

ふれあい動物園で、メッシはいろんな人に触られたり、写真のモデルになったりして暮らしていた。

ある日その動物園を、ある夫婦、アレクサンドルとマリヤが訪れた。二人は一目見てメッシのことを気に入ってしまい、あの子をうちの子にできないかと考え始める。三日三晩考えたあと、メッシを買い取らせてもらえないかと動物園に申し出た。断られるかと思ったら、あっさり承諾され、メッシは二人の家の子になったのだった。



この家にはキーラという猫がいる。メッシとキーラはあまり仲良くできないようなのだけど、お父さんを間に挟んで川の字になって寝るくらいには仲良し?みたい。



一家は今年の初めに、集合住宅の一室から新築の一戸建てに引っ越したのだが、このおうちがとても素敵で。庭に建てた小屋に、イチェリという名前のチーターをサーカスから譲り受けて住まわせていたのだが、イチェリは今年の四月に癌で亡くなってしまった。イチェリが住んでいた小屋は新しく建て替えられて、今はソチの動物園から来たゲルダという名前のチーターが住んでいる。メッシとゲルダは仲良くなれるのかな?



メッシは表情も感情も豊かで、夫婦を信頼しているのがよくわかる。夫婦はメッシの健康を保ち、いろんな経験をさせたい、いろんなものを見せたいと努力している。この一家の動画を見ていると、こちらも幸せな気分があふれて、涙が出てくる。

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posted by ごー at 18:01| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする

2020年10月28日

オレンジ

「オレンジ」は英語では「orange」、ポルトガル語では「laranja」で、お互い似ていないこともないが、ロシア語のオレンジは「апельсин」だから全然違う。

なんとなくドイツ語起源かなと思いながら、コンサイス露和辞典を見る。






「<オラ appelsien シナのりんご」と書かれていた。

なるほど、オランダ語がもとになっていて、意味は「シナのりんご」なのか。

ロシア語を勉強しはじめの頃、「апельсин」と書く時、「пеのあとはлだったかрだったか?」と迷うことがよくあった。英語のappleと同じなのだと知っていれば、лとрを間違えることはなかっただろうに。

その前に、лとрを聞き分けられるようにするべきなのだが、私には一生無理なのではないかと思う。子供の頃に英語のテープでも聞かせてもらっていたら、LとRを聞き分ける耳を持つことができたのかなあ?

ブラジルの人から聞いた話。

目の前にいる東洋人は中国人かな、日本人かなと迷ったら、「laranja」と言わせてみるとすぐわかる。「lalanja」と言うのが中国人で、「raranja」と言うのが日本人なのだそうだ。

聞き取るのは難しいとしても、自分で発音する時は、LとRの区別をつけようと努力しているのだが、ある時、「inglês」と言ったつもりが、「ごーさん、今、ingrêsと言いましたね」と指摘されたことがあり、私にはさっぱり区別できないけれど(たまにまぐれでわかったような気になる時はある)、やはりLとRはまったく別のものなのだろうと納得したのだった。

ブラジルの漫画の登場人物で、セボリーニャという名前の男の子がいるのだが、この子には単語の中に現れるRをLで発音してしまうという特徴がある。ということは、ブラジル人でもLとRを混同する人がいるのだろうか? 紙の漫画だと、この子が間違えて発音している単語は斜体になっているのですぐわかるのだが、アニメだとよくわからないなあ……。



話をオレンジに戻す。オレンジといえばチェブラーシカ。というわけで、ちぇぶちゃんの写真を。

orange.jpg

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posted by ごー at 00:05| Comment(0) | ポルトガル語とロシア語 | 更新情報をチェックする

2020年10月23日

テレビドラマ『Назад в СССР』

2010年制作、ロシアでの最初のテレビ放映は翌年の2011年。

主人公のアントンは仕事で成功していて、ほしいものはなんでも買える、行きたいところにはどこへでも行ける。しかし、最近は四六時中酒が手放せず、ついには自動車の運転中にも飲むようになってしまった(飲んでから乗るのはもちろんいけないが、飲みながら乗るとは!)。

医者に行ってみたが、どこも悪くないと言われる。

同居している女性にプロポーズしようと思ったら、彼女は「あなたはいつも酒ばかり飲んでいる」と言って怒って出ていってしまう(この女性はかなりまともな人だと思われる。まともでない女性だったら、酒を好きなだけ飲ませて財産だけいただこうとするだろう)。

そんな時、友人から「飲酒問題で悩む人たちの集まりに行ってみたらどうか。自分の場合はそれでうまくいったから」とすすめられ、参加してみることにする。

その集まりで知り合ったおじさんと、アントンは飲みに行くのだが(あらあら!)、そこでおじさんに、君は暮らしの中で何か足りないものがあるから酒をやめられないのだ、私が不思議な旅を提供してあげよう(大金と引き換えに)、なんて言われて、その申し出を受けることにする。

車でどこかに連れて行かれた。車を降りて、ここから先は一人で、と言われる。どきどきしながら先へ進むと、向こうからチンピラ風の男たちがやってきた。強盗に違いないと思ったアントンは、財布から時計から、コートにスーツまですべて彼らに渡した末に、背後からやってきた別の男にガラス瓶で頭を殴られ気絶。

意識を取り戻したアントンは素っ裸でその場から走り去る。服がないので、そのへんに干してあったもの(夜に洗濯物を干してはいけないというのは、日本だけの常識なんだろうか?)を盗んでいたところ、近所の住民に発見されてしまう。そこからまた逃げ出して、逃げ込んだ先でまた気を失って……。

気がついたらある家の中にいて、見知らぬ男女が世話してくれていた。その家に住むナターシャと話をしてもなんだかおかしな感じで、町の様子も変だ。どうやら1975年に来てしまったらしいと徐々にわかってくる。

面白い展開で目がはなせなかった。見終わってみて、この時間旅行(?)の仕組みがなんだかよくわからなかったけど、面白かったのでまあ満足。1975年のソ連を知っている人だったら、もっと楽しめたり、あるいは逆に物足りなく思ったりするのかもしれないが。

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ラベル:ロシア語 映画
posted by ごー at 02:30| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする