2020年08月12日

O Dia do Emigrante 移民の日

Bruno Aleixoのtweetを見て、8月10日がポルトガルの「移民の日」だと知った。「O Dia do Emigrante」外国へ移民した人々の日。外国からやってくる移民は「imigrante」。「emigrante」と「imigrante」。この二つの言葉、聞き分ける自信が私にはないなあ……。



ブルーノ・アレイショはポルトガルのテレビ局SIC Radicalで、2008年に始まった「O Programa do Aleixo」という番組の司会を務めていた。現在の外見は犬、子供の頃は子熊に似ている(最初はスターウォーズの登場人物の姿だったが、著作権の関係で犬に変わった)。コインブラ生まれ、コインブラ育ち、コインブラ在住で、番組は自宅の一室で収録されていた(ということになっている)。

番組のアシスタントはナポレオンの胸像、そのいとこはベートーヴェンの胸像。他にもいろんな変わったお友達が登場していた。

ブルーノ・アレイショはラジオ番組を持っていたこともあったし、映画も作られたようだ(ポルトガルでは今年の1月に公開)。



tweetにあった動画の内容はというと……。

舞台は小学校の教室。先生から、大きくなったら何になりたいですかと聞かれ、「僕のおじさんのようになりたいです」と答えるブルーノ。

先生「あなたのおじさんは何をしているの?」

ブルーノ「移民です」

先生「どこで?」

ブルーノ「フランスです」

先生「おじさんのフランスでのお仕事は何ですか?」

ブルーノ「移民です」

先生「違います。おじさんは他の国で働いているから移民なのです。おじさんのフランスでのお仕事は何なのですか?」

ブルーノ「フランスでは移民です。ポルトガルでは僕の父さんのぶどうの収穫を手伝います」

先生から何度も、移民は職業ではありません、と言われるのだけど……。

ブルーノ「僕はおじさんみたいに移民になりたいのです。でもフランスではなくて、コインブラで移民になりたい。自分のベッドで眠れるように」

先生に、移民とは自分の家から遠いところで働いている人のことだと言われたブルーノは、移民になりたいけど、コインブラ以外ではいやです、と言い返す。コインブラで移民になれるのは、たとえばフランス人なのです、コインブラにいたいのなら、他の仕事をしなければね、と先生。するとブルーノは「それなら『ポン引き』になりたいです」と言う。

先生はびっくりして、そんな言葉を使ってはいけません、と焦り出す。

ブルーノ「コインブラで移民になれないなら、『ポン引き』に……」

しつこいブルーノに、先生は結局折れて「コインブラで移民になれます」と言うのだった。

馬鹿馬鹿しくて面白い! この動画を何度も見ながら大笑いして、「ブルーノは馬鹿だなあ」とつぶやいたら、「馬鹿なことを言えるのは賢い証拠なのだ」と夫にたしなめらた。

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posted by ごー at 19:45| Comment(0) | ポルトガル語 | 更新情報をチェックする

2020年08月08日

Canção de Madrugar

夫が Serelepe の「Forró Praieira」という曲を毎日聞いていた。



「そんなにこの曲が気に入ったの?」と夫に尋ねると、「とても気に入ったというわけではなく、ポルトガル語の勉強になるから聞いている」とのこと。

あなたはポルトガルのポルトガル語を覚えたいのだから、ポルトガルの歌を聞いた方がより勉強の役に立つのではないかと提案すると、それもそうだな、と言うので、「Canção de Madrugar」という歌のことを教えてあげたら、それ以降、毎日聞いているようだ。

「Canção de Madrugar」はいろんな人が歌っている。1970年の Festival RTP da Canção(ポルトガル国営放送 歌の祭典)で Hugo Maia de Loureiro が歌ったのが一番最初なのかな?(この時、第2位を獲得)

ちなみに、Festival RTP da Canção で1位になると、ユーロヴィジョン・ソングコンテストにポルトガル代表として参加できるのだが、1970年の前年、1969年のユーロヴィジョン・ソングコンテストで四つの国が同点一位になったことに抗議して、ポルトガルは1970年の大会には参加しなかった。スウェーデン、ノルウェー、フィンランドも不参加。この年は、オーストリアも不参加。

私が初めて聞いた「Canção de Madrugar」は、 Susana Félix が歌ったもの。「Visão」という雑誌の付録が、この曲の入ったシングルCDだったのだ。



夫は辞書を引きながら熱心に聞いている。私は音の流れだけが好きで、どういうことが歌われているのかあまり考えたことがなかった。

まず、題名の「Canção de Madrugar」からして、よくわからない。「madrugada」が「夜明け」という意味で、それの動詞だから「夜が明ける歌」といった意味なのかなあと思っていたのだが、辞書で「madrugar」を引くと「早起きする」とあった。ということは「早起きの歌」という意味なのか?

歌詞もよくわからない。

De linho te vesti
あなたに亜麻布のものを着せた(?)

De nardos te enfeitei
あなたを nardos で飾った

「nardo」を辞書で引くと、「甘松、ラベンダー、ナルド、コウスイガヤ、甘松香」とある。「ラベンダー」はわかるけど、他のはよくわからない。いい匂いのする草か?

よくわからないので、わかろうとするのはやめた(←やる気なし)。「o chicote de força」(力の鞭?)、「uma espada de raiva」(怒りの剣?)とか、穏やかではない言葉も出てくるので、こわい歌なの? よくわからない。

Susana Félix による「Canção de Madrugar」は「Rua da Saudade」というアルバムに収録されている。このアルバムは、作詞家 José Carlos Ary dos Santos(1937-1984)の没後25年を記念して2009年に制作され、発売された。四人の女性歌手、Susana Félix 、Mafalda Arnauth、Viviane、Luanda Cozetti が参加している。


Rua Da Saudade Cancoes De Ary Dos Santos [CD] 2009


歌詞の内容については、毎日辞書を引きながら聞いている夫が「大体わかったような気がする」と言っているので、あとで教えてもらおうと思う(←やる気がないうえに、ずうずうしい)。

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posted by ごー at 17:15| Comment(0) | ポルトガル語 | 更新情報をチェックする