2020年01月31日

quarantine

 新型肺炎。もうこれ以上、誰も罹患しないように、かかってしまった人は早くよくなるようにと願う。もし誰か一人の体にウイルスを押し込めてしまえばそのウイルスは絶滅するというのなら、私は志願してその「誰か一人」になりたいとすら思う。痛いのは嫌だけど。

 例えばこんな感じで。これは怪物との対決ですが。



 テレビで空港の様子を見ていて、「Quarantine」という言葉を目にした。「えいぽんたん(過去記事『えいぽんたんが終わってしまった』)」で「隔離」と覚えた言葉だ。「検疫」という意味もあるのか、なるほど。

 ロシア語ではなんというのかな? カランチン、карантин かな? 辞書を見たら、確かに карантин だった。知らない単語があったら、まず自分で推量してみるのもいい。当たっていることもあるし、間違っていることもあるけど、勉強が進むと当たる確率が増えるかも。

 ポルトガル語では quarentena。「40」quarenta という言葉が入っている。もともとの意味は「40日間」。

 この「40日間」はどこから来ているかというと。

日本獣医学会「人獣共通感染症 連続講座 第159回(09/2/2004)」
https://www.jsvetsci.jp/veterinary/zoonoses/159.php

「1377年には黒死病が北イタリアに持ち込まれるのを防ぐために、ベニスで海上検疫が始められました。最初は30日間の検疫でしたが、間もなくそれでは短すぎるということが分かり40日に変更されました。」とある。

 今回の日本の対応は、14世紀のイタリアにも劣るように思われます……。






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2020年01月27日

テホンビキ

 Л. М. Млечин著、『Последнее дело инспектора Имаи』という小説を読んでいる。Млечинはテレビで時々見かけるジャーナリストだが、小説を、それも日本を舞台にした小説を書いていたのだった。

 その中に「Это было небольшое помещение с низким потолком, где на соломенных циновках — татами ― несколько человек играли в тэхонбики.」という文があった。人々が畳の上で「テホンビキ」というゲームをしているらしい。日本人が遊んでいるのだし日本語っぽいし、日本の言葉なのだろうと思い、国語辞典で「てほんびき」を探してみるけど、ない。露和辞典で「тэхонбики」を探しても、ない。

 Googleで「тэхонбики」を検索してみると、この本が出てくるだけである。

 そこで「тэхонбики」の「э」を「е」にして、「техонбики」で検索したら、出てきた。

http://japancards.ru/fudy/harifuda/tehonbiki/

花札は見たことがあったが、手本引きというのは初めて見た。

ウィキペディアにもあった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E6%9C%AC%E5%BC%95

「日本における「究極のギャンブル」「博奕の華」「賭博の終着駅」と称賛される。 」だって。なんだかすごいゲームらしい。説明を読んでもなんだかよくわからない。私は頭がきりきりするようなゲームは嫌いなのである。


田村将軍堂 本引き 大将軍赤張り札7組入り5個 1ケース 目駒目木セット


 しかし、この年になっても知らないことがたくさんあるというのは面白いことである。もしかして「手本引き」って、普通の日本人ならみな知っていることなのだろうか?

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ラベル:ロシア語
posted by ごー at 15:55| Comment(2) | ロシア語 | 更新情報をチェックする

2020年01月17日

同音異義語

 ある文章を読んでいたら、「омоним」という単語が出てきた。

 何だろうと思って辞書を引くと「同音異義語」と書かれていた。そして、例として、

「例えば、брак(結婚)と брак(不良品)」

とある。なんと、「結婚」は「不良品」なのか!






 語源を知りたい時にはコンサイス露和辞典。






「結婚」の「брак」のところには、「<教ス、→брать」
「不良品」の「брак」には「<ポーランド brak <中高ド brack」
と書かれている。

 よかった、語源は違うのか。それにしても「結婚」と「不良品」が同じ単語だったとは!!

 「омоним」という言葉はギリシャ語から来ているそうで、同じ音でも綴りが違う「同音異綴語」は「омофон」。

英語ではそれぞれ「a homonym」、「a homophone」、
ポルトガル語では「homônimo(ブ)、homónimo(ポ)」、「homófono」

 なんだ、みんな同じだ。こういう時、日本語が母語って損だなあと思わないでもないけれど、日本語はまったく違う言語だからこそ、さらに面白いこともあるのだ、ということにしておこう。

 同音異義語といえば、昔、ポルトガル語の子供向けの本で

「ある日、主人公の女の子が学校から帰ると、お母さんが、冷蔵庫にマンゴーがあるよ、と教えてくれた。女の子が台所に行き、冷蔵庫を開けると、そこにはシャツの袖がいて、ここは涼しくていいなあ、なんて言っている。マンゴーはどこに行ったのかと女の子が袖たちに尋ねると、マンゴーは体が冷えてしまったので、自分たちと居場所を交換することにしたのだ、と言う。女の子が寝室に行き、たんすの引き出しを開けると、そこにはマンゴーたちがいて、冷蔵庫は寒くてつらかった、ここは暖かくていいなあ、なんて言っている」

というのを読んだのだったが、あれはなんという題名の本だったかな?

 「袖」と「マンゴー」はともに「manga」で同音異義語なのである。

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