2019年06月23日

プログレッシブ ロシア語辞典

 2015年から、ロシア語教室に通っている。誰かと一緒にロシア語を勉強するというのが久しぶりのことだったので、とても楽しい。そして毎回、新しい発見がある。

 教室に通うと、どの辞書がいいとか、どの参考書が役に立つとかいう情報を得られるのもうれしいことの一つ。その教室で、小学館の「プログレッシブ ロシア語辞典」が、新しい言葉や訳語が入っていてなかなか便利だと教えてもらった。




 私がもし大金持ちだったら躊躇せずに買うのだろうけど、そんなにお金持ちではない。何年か迷っていたのだが、昨年ロシア語関連でお小遣いをいただいたので、このお金であの辞書を買おう!と思った。

 買うと決めたものの、一方で、持ち物が増えるのはいやだなあ、とも思った。無期限身辺整理中なので、持ち物はできるだけ増やしたくないのである(←わがまま)。この辞書が入った電子辞書があればすぐに買うのだけどなあ……。もしかしてスマートフォン用のアプリがあるかな、と検索してみたら、あった!

 私はスマートフォンは持っていないので、iPod touchにインストールした。

 なんて便利なんだろう! 主要な単語には音声がついていて、発音が聞ける! 成句検索ができる(今までは辞書の該当するページを、ひとつひとつ見ながら探していた)。単語によっては、格変化もワンタッチで見ることができる(紙の辞書だと、変化表のあるページを開き、そこから該当するものを探す)、露和辞典、和露辞典として使えるし、英語からもひくことができるみたい。

 普段は研究社の露和辞典を使っていて、この辞書ではどうもわからないなあという時には、インターネットで検索して、だいたいこんな意味かなと推量していたものだが、このアプリ版プログレッシブには的確な訳語が載っていたりする。もっと早くに買っておけばよかったなあ。

 プログレッシブを購入する前は、slovoedというのを使っていた(今も使っているけど)。

 これも悪くはないのだが、語数が少ないような気がするし、日本語が母語である私には、日本語の訳を提示してもらった方が、すっと頭に入りやすい。英語を通してロシア語を学ぶと、両者には似通った単語が少なくないことに気づき、それはそれで勉強にはなるのだが。

 学生の頃は、学校へ行く時、研究社の辞書を持ち歩いていた。どこにそんな体力(腕力?)があったのかと、我ながら驚く。2011年に電子辞書を購入してからは、外出の時には電子辞書を持ち歩くようになった。今では電子辞書も家用にして、iPod touchだけ持っていく。便利な時代になったものである。

posted by ごー at 19:14| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする

2019年06月14日

うさぎくん、アーラ・プガチョワになる

 ソビエトアニメの人気作の一つに、「Ну, погоди!」というのがある。毎回、おおかみがうさぎを追いかけるというもので、猫とねずみの「トムとジェリー」に似ている。

 「Ну, погоди!」を見ていて楽しいのは、このアニメを作っている人たちも最大限に楽しんでいそうだなあと感じられるところ。

 第15話(Ну погоди! выпуск 15)では、文化会館で行われる才能発掘コンテストの司会が「うさぎ」であることを知ったおおかみが、文化会館に入り込み、うさぎを探します。

 この中で、うさぎくんがおおかみから逃れるため、アーラ・プガチョワ風に変装しています。

 元の歌はこれ。



 最後におおかみが歌う歌は「Крыша дома твоего」の替え歌になっています。

 元の歌はこれ。



 ソ連があった頃、子供だった私は、「ソ連の子供はアニメなど見ないのだろう。見たとしてもそれは、とても教育的な面白くないものなのだろう」と勝手に思っていた。でも、現実はまったく違っていたのだった。

posted by ごー at 17:42| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする

2019年06月10日

チェブラーシカで自らのロシア語の上達を知る

 20年くらい前に、チェブラーシカのお話が入ったカセットテープをいただいた。もともとはプラスチックのレコードで発売されたものらしい。

tape.JPG

 もらった当初は毎日のように聴いていた。今でもこのカセットテープは家にあるのだが、再生する機械が家の中からいつの間にかなくなっていた。機械をまた買うのも面倒だし、パソコンで聴ければいいなあと思って探したところ、iTunesにあった!

(Amazonの方が安いようなので、そちらの商品情報を貼っておきます。2023年8月10日)






 今聴いてみると、20年前の私はなんにも聞き取れていなかったのだなあとわかる。当時の理解度は多く見積もって3割くらいか。今は少なく見積もっても8割以上は聞き取れているのではないかと思う。なるほど、こういうことも言っていたのか、ああいうことも言っているのか、と新たな発見がある。継続は力なり、亀の甲より年の功?

 しかし、ただ漫然と独学を続けていただけで今の理解度を得られただろうかといえば、それは疑問だ。

 数年前から、ロシア語の雑誌を読むという講座に通っている。そこでは、先生が選んだ記事を生徒みんなで読む。もし、私がロシア語の雑誌を渡されたら、お料理の欄、映画評などを見て、それで終わりだろう。政治や経済の記事なんて、あまり読みたいとは思わなかっただろう。しかし、講座では、先生が選んだ記事を最後まで読み通さなければならない。記憶に残るか残らないかはともかく、とにかく辞書をひきまくる。教室では音読もするから、アクセントの移動などもしっかりメモする。

 こういった日々の作業の結果、チェブラーシカのお話の大部分を聞き取れるようになったのではないかと思う。まあ、頭脳明晰で集中力のある人なら、2年くらいで到達できるレヴェルなんだろうけど、亀の歩みの私でも何かしら身についていると実感できたのはうれしかった。

 高校の英語の教科書なども、当時はちんぷんかんぷんのままなんとなくわかったような気になったりしていたのだが(それでも英語の成績だけはよかったのが不思議だ。なにもわかっていなかったのに)、今読むと、何も難しいことはない。不思議なものである。

 今読んでいて難しいもの、聞いても聞き取れないもの、それらも数年後、数十年後には楽々理解できるようになっているのかもしれない。そう思って、今日も亀の歩みを進めるのである。

ラベル:ロシア語
posted by ごー at 18:26| Comment(0) | ロシア語 | 更新情報をチェックする