そして、アメリカ人とロシア語で会話するのはロシア人とロシア語で会話するよりも、ずっと気楽で楽しかったのです。それは語彙がお互い多くないからかもしれないし、話す速度がゆっくりだからかもしれません。
そこで私の思考は飛躍して、エスペラントの楽しさはそこにあるのではないかと思ったわけです。
つまり、エスペラントは誰にとっても母語ではないから、会話する際も気分が楽で、発音がどうとか文法がどうとかいうことはひとまずわきへ置いておいて、会話そのものを楽しめるのではないかと思うのです。上級者との会話は緊張するけど、母語でなくてもこんなふうに話せるようになるのだとわかって励みになります。イギリス人やアメリカ人が英語を、ロシア人がロシア語を流暢にしゃべっているのを聞いても、それは何の励みにもならない。優秀な人は、「こういうふうに話せるようにがんばろう!」と思うのかもしれないですけど、私は優秀ではないし、だって母語でしょ、と思ってしまう。
しかしそうはいっても、エスペラントの語彙や文法はほぼヨーロッパ語なので、日本語が母語である私から見ると不公平な感じは残ります。そういうことを言い出したらきりがないのですけど。
最近、頭の働きが悪くなってきたのか、元から悪いのを自覚したのかわかりませんが、文章が書けなくなってきました。いや、以前から書けたつもりで書けていなかったのかもしれません。今回も、言いたいことをうまく表現できているかどうか不安です。自分の世界が終わっていくのを感じています。
学生の頃、「話すのが苦手な人は、楽器を演奏するといいんだよ」と言われたことがありますが、私は楽器の演奏も苦手です。どうしましょう。どうもしないですけど。
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